気鋭のジャーナリスト2名がマニアックな視点から新世代SUV【Ford Kuga】の魅力を探る!(3/4)
- 筆者:
森 慶太氏が見つけちゃった『クロウトのツボ』
パワステが電子油圧式だから、重さが切り替えられる
取り付け角度のついたトレーリングアーム
なかなか写真では表現しづらいんだけど、トレーリングアームの取り付けに、ちゃんと角度(前方向に向かって上に)が付けられている。つまり路面と平行ではない取り付け角度になっているんだ。
通常、ブレーキング時には、車体は前に沈むので、角度があるほうが、アンチスポットになる。つまりブレーキング時のお尻(クルマの後輪)が浮き上がるのを防いでくれるワケだ。BMWなんかも20年前からやってるけど、こういった部分もしっかり考えられて設計されてるね。
なぜ国産車のほとんどは水平なのか、誰か教えてほしいよ。
こういった「クルマの基礎」の蓄積が老舗らしいよね。だから見た目はカッコ良くても、18インチ装着はもったいない。上級グレードでも17インチで十分だし、乗り心地ももっと良くなったと思うよ。
ありそうでなかった、アイドリング時の燃費も表示
川端由美氏が見つけちゃった『クロウトのツボ』
とにかく見た目がカッコイイ 単純に「イケメン」
適度なサイズ感、SUVとして必要な装備満載、優れた乗り心地のクーガ。でも、やっぱり一番のポイントはルックスです。単純にカッコイイと思えるスタイリングは「キネティック・デザイン」と呼ばれるコンセプトを採用しています。
決してワルそうな押し出し感はないけれど、かといって甘さもない。特に毎日乗る事を考えれば、カッコイイのはクルマとして大切なポイント。
決して見切りがいいとも言えないけど、車両感覚もつかみやすいので、とにかく乗っていて疲れないのもポイントですよね。全幅は1850mmありますが、今の国産SUVと同じレベル。都会で乗って違和感がないのがいいんですよ。セダンやクーペみたいに、腰を屈めて乗り込む必要がないのも、助かります。
リアのガラスハッチは女性使用率が高い装備
純正オーディオがSONY製ってちょっと嬉しい
運転席に座ってみると、センターのオーディオに輝く「SONY」の文字。
フォードと同じくグローバルなメーカーなのは十分に理解していますが、それでも海外、特にヨーロッパで日本のブランドが正式採用されているのは、少し自慢だったりします。
元々はアメリカのブランドなのに、ドイツで開発、生産するヨーロッパフォード。さらに日本のオーディオを搭載する、本当の意味でもグローバルなクルマ。遮音性も高いので、車内で良い音で楽しめるのも嬉しいですね。
ただし、今の日本では「オーディオよりナビ」という傾向が強いので、あまり注目されないのかも。あと、フロントのボンネットは、普通に開けられるほうがいいでしょうね。わざわざキーを差し込んで右、左に捻るなら、リモートキーエントリーシステムも価値が半減しちゃいます。
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