シトロエン 新型 C4 ピカソ・グランドC4ピカソ イラストレポート/遠藤イヅル(3/3)
- 筆者: 遠藤 イヅル
- カメラマン:茂呂幸正 イラスト:遠藤イヅル
先進性の中に見え隠れする歴史的継承にマニアも思わずニヤリ
内装ではセンターメーターや広大なグラスエリアは先代から継承されましたが、操作系は大幅に現代的になり、空調やナビ、オーディオなどはすべてセンターのモニターをタッチして行う方法になりました。
先代と同様にシフトレバーは“DSの編み棒風”になっている新型C4ピカソですが、フルカラーになったセンターメーターにもそんな感じの「ニヤリ」とするポイントがあります。それはスピードメーターの表示です。
かつてシトロエンには、針を固定してその裏に仕込んだ円柱(糸巻き=ボビンのような感じ)に速度数字を書き、円柱が回転することで速度を判読するメーターがありました。新型C4ピカソはそれを再現したかのように、固定された赤い指針のウラを(デジタル表示ながらも)速度数字が左右に動くメーターを備えてきたのです。これはオールドファンには感涙もの!
クルマをトコトン使い倒す国の快適なミニバン、いかがですか
他車と差別化するためだけの変わった設計では決して無く、エキセントリックなのに実用性や使い勝手もすばらしいことがシトロエンの美点です。シートも乗り心地もむろん快適です。
先代モデルでは大き過ぎるかな、という方にも最適な5人乗りのC4ピカソ、そしてピープルムーバーとしてより一層の洗練を手に入れた7人乗りのグランC4ピカソは、どちらも、これまでミニバンに興味が無かった方、そして国産のミニバンを検討されていた方も、ぜひ一度見て、触って、乗ってみていただきたい一台です。
[レポート&イラスト:遠藤イヅル/Photo:茂呂幸正]
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