見た目はほぼ一緒!なのに乗ればビックリ! BMW 新型 3シリーズ試乗レポート(2/3)
- 筆者: 河口 まなぶ
- カメラマン:ビー・エム・ダブリュー
大人っぽい熟成された乗り心地の良さ
BMWのエンジニアいわく、「サスペンションは、(先代に対して)快適性を下げることなくロードホールディング性を改善しました」という。つまり、乗り心地は従来同等をキープしながらも、より路面をしっかりと捉える設定にしてあるとのこと。
しかし印象的なのは、走らせた瞬間に先代とは比べものにならない快適性を感じたことだ。つまり“先代と比べて快適性はそのまま”のはずなのに感じ方はむしろ、先代より快適なのだ。
もっともこれはサスペンションが良く動くようになって路面を捉える性能が向上したことの副次的な効果でもあるのだろう。とにかく、大人っぽい熟成された乗り心地の良さがあって身体に伝わる感触の全てが滑らか。
復活した直列6気筒エンジン
僕はライバルである「メルセデス・ベンツ Cクラス」のエアサス仕様を日本で乗っているが、それと同等以上の乗り心地とロードホールディングが実現されていると感じた。しかもBMW3シリーズの場合、アダプティブ・ダンピングシステムは用意するものの、エアサスまでは用いない。
にも関わらず、乗り心地の良さに「おっ」と思えるほど優れた感触があるのだから、さすがBMWだ。
さらにエンジニアからの説明によると、「ダンパーを新たなものにしたことで乗り心地とロードホールディングのバランスが向上しただけでなく、ステアリングフィールも良くなりました。その上でステアリングのソフトウェアも変えています」とのこと。
しかし今回、何と言ってもトピックは直列6気筒エンジンが復活したことだろう。
BMW3シリーズにおける直列6気筒エンジンは、アクティブ・ハイブリッド3に、モーターと組み合わせられたものとして3リッターの直6ターボが与えられたのみで、その他では派生モデルの4シリーズにしか搭載されていなかったものだ。
それが今回、3シリーズにも復活を果たしたというわけだ。
[次ページへ続く]
この記事にコメントする