“はたらくクルマ”にこそ、クルマの根源的な魅力がつまってる! 奥深い商用車の世界(3/3)
- 筆者: 中込 健太郎
- カメラマン:MOTA編集部・日産自動車
本来見ることのできない荷台をこっそり覗いてみたら
そしてはたらくクルマといえば、居住スペースではなく荷室があるのです。積み荷をしっかりと守るため、外からは見えなくなっているその空間に何が積まれているのか、何を積むのか。それもやはり気になるところです。そんな興味を象徴するかのように、何台かのクルマには「サプライズ」が用意されていました。
例えば小型トラックのF24アトラス。今回会場に用意された試乗車は、コープ生協向けの仕様に準じたものでした。住宅街の狭い路地でも小回りが利いて、たくさんの荷物を届けられるようになっているパネルトラック。広大な荷台を開けてみると、参加者にお土産として手渡されたアトラスのミニカーが隠されていました。
会計年度以上に手ごわい日本の暑さと中温冷凍バン
NV350キャラバン 冷蔵冷凍バン(中温冷凍バン)の荷台を開けると、今度はカップに入ったカラフルなゼリーが。プラズマクラスター機能と抗菌パネル付で、荷室内の細菌やカビ、ニオイの発生を抑え、適正温度-5度までを保つことが出来るのです。そんな中温冷凍バンの説明を聞きつつ、海からも近い日産追浜工場敷地内にあるテストコース、グランドライブで、思いもよらず格別のおやつを食べることができたのでした。
「せっかくだから」と仕込まれていた小ネタの数々。はたらくクルマの機能でもある、積み荷を守るという車両の作りをしっかりと活かした、SNS映えも考えられている演出にグッときます。
「ちょうどこれからの時期、真夏の直前が一番売れます」
ふつうは年度末に集中するはずのはたらくクルマの入れ替え時期とはちょっと違った、会計年度以上に手ごわい日本の暑さと中温冷凍バン。そんな特殊事情なども聞けたりしました。
そうだよ!「やっちゃえ!ニッサン」
日産自動車というと、最近では商品以外の部分で世の中を賑わせていたメーカーです。もちろん、魅力的なニューモデルの登場も心待ちにしていますが、今このタイミングだからこそ、既存モデルの良さをもう一度しっかりと、そして今までとは違う角度で振り返ることも大事なことだと感じるのです。
話は逸れますが、先日乗った日産 スカラインの350GT HYBRIDは、今や贅沢なV6エンジンが滑らかでしっとりと重厚で、涙が出そうなほどいいクルマだなあと思いました。今年50周年を迎えるフェアレディZも、あれほどオーセンティックで含蓄のあるスポーツクーペがカタログに載っていることの喜びがあります。昔はよかった、じゃなく、今もいい。しっかりと訴えるものはあるのです。
はたらくクルマは比較的ロングライフで、これに洗いざらい改めて乗りまくるのは、今ある良さに目を向けるいい機会にほかならないのです。だってティーダ/ウィングロードがベースですよ、NV150ADなんて。でも実はそれに改めて乗れるというのが、この日の愉しみの一つだったりもして。
コマーシャルで永ちゃんは言ってます。「やっちゃえ!ニッサン」
実にそれを具現化したようなイベントで、とても楽しい一日となりました。こうした機会はもっと多く、そしていろいろと手を変え品を変え、実施していただきたいものです。そしてこういう会社が造るクルマ、こんな会社のニューモデルだからこそ俄然楽しみになります。なので、またいいクルマをどんどん出してくださいね、日産さん。
ちょっとユニークに今の日産を垣間見ることで、そんな生意気なエールの一つも送りたくなったのでありました。
[筆者:中込 健太郎/撮影:MOTA編集部・日産自動車]
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