ボルボ ポールスターパフォーマンスソフトウェア試乗|走りの性能を引き上げるソフトウェア(3/3)

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続いて、登場したばかりのXC90 D5だ。エンジンスペックは235ps/480Nmから240ps/500Nm、更にオーバーブースト機能がプラスされており、20秒間のみ255ps/520Nmを発揮する。正直ノーマルの不満はないが、力強さは“魔物”である。モリモリ湧き出るトルクはもはや直列4気筒であることを忘れてしまうくらいだ。更にトルクの立ち上がりがシャープになっているのと、アクセルを踏んだ時の応答性の良さ、そして高回転までストレスなく回るレスポンスが相まって、眠そうだったエンジンがシャキッとした感じである。

そういう意味で言うと、スポーツディーゼルと呼んでもいいかも。AT制御はシフトスピードやダイレクト感が引き上げられているが、V60クロスカントリーほど攻めた味付けになっていないのは、クルマのキャラクターを考慮しているから!? こちらはパドルシフトがなくても気にならなかった。

ハンドリングはV60クロスカントリーのようなスポーツ性は感じなかったが、ノーズの入りの良さや4輪をより効果的に使っている事なども相まって、クルマがより小さく、より軽くなったような印象を受けた。もちろん、2トン近い車両重量なのでワインディングでは無理は禁物だが、ドライバーの操作とクルマの動きがノーマルよりもリンクしているため、より安心して走ることができた。

インストール可能なボルボは多岐にわたる

その他、V60 T5やV40 D4にも試乗。どちらもFFモデルなので、エンジン/トランスミッションのみの変更だが、バランスと言う意味ではパワートレインが若干勝ち気味な印象を受けた。V60 T5ならOPの19インチタイヤ&ホイールとFOUR-C(可変ダンパー)、V40 D4ならスポーティなRデザインもしくはポールスター・パフォーマンスパーツをプラスするとバランスが取れるだろう。ちなみに僕・山本シンヤはマイカーのV40 D4 Rデザインに、ポールスター・パフォーマンスソフトウェアとポールスター・パフォーマンスパーツをすでに装着済みだ。

価格は専用ソフトウェア、ポールスターエンブレム、アルミニウムプレート、ポールスターソフトウェア搭載認定証のセットで18万8000円。一般的には制御チューニングと言うと、マージンを削る、メリットだけでなくデメリットも生まれると言われるが、そこは安全のボルボらしく抜かりはなし。体感できる性能アップを排気ガス/燃費/耐久性を一切犠牲にしない上に、メーカー保証もノーマルと変わらず受けることが可能……つまりメーカーお墨付きのチューニングと言うわけだ。それを考えると決して高くないと思う。

すでに世界では15万ダウンロードを超える実績があるが、日本では累計9404ダウンロード(2012年10月~)。ちなみにSPAモデルは約11%、V40は約5.5%のユーザーが装着するなど、その人気は年々高まっているそうだ。新車時に装着するのも悪くはないが、ノーマルを十分味わってから違いを実感するものアリだろう。

ツルシのボルボもいいが、ドライビングプレジャーとパフォーマンスをプラスできる「ポールスター・パフォーマンスソフトウェア」、是非お見知りおきを!!

[筆者:山本 シンヤ/写真:佐藤 正巳]

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

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