あの頃の“四角いボルボ”に乗ってみませんか!? 240 GLE編|ボルボ KLASSISK GARAGE(クラシック・ガレージ)

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古いボルボを専任の“匠”がレストアする「ボルボクラシックガレージ」。前回は、新車並みに生まれ変わった940エステートに続いて、今回は1974〜93年に生産された240のレストアモデルをご紹介! 加えて、ボルボのレストアサービス「クラシックガレージ」のクルマは“買い”なのか? をレポートする!

>>ハンパなく四角いのは車内も! 超真四角のインパネはコレだ

目次[開く][閉じる]
  1. 四角い=ボルボを定着させたのは240
  2. シンプルなデザインが今のクルマにない魅力
  3. 乗り心地は超マイルド!
  4. ゆったりとクルージングしたくなる優雅さが◎
  5. クラシックガレージは“新車”と錯覚するほどデキがイイ
  6. パッと見、値段は高い! だが仕上がりを考えればお買い得

四角い=ボルボを定着させたのは240

先日お届けしたボルボ 940エステートに続いて乗った240GLEは、さらに魅力的だった。240は1974〜93年まで生産され、285万台以上が販売されたベストセラーモデルだ。

“ボルボ=四角い”というイメージを世界中に広く植え付けた存在だ。昔から人気があったのはステーションワゴンの240エステートで、それは今も変わらないし個人的にも好きだったりするけれど、じっくり眺めてると240セダンもいいな、と思えてくるから不思議だ。

威圧感、というものとは無縁な雰囲気。エステートのような週末の香りはしないけど、豊かな気持ちで過ごせる日常の香りが漂ってるように感じられる。今、このクルマに日常的に乗っていると、知らない相手からはきっととてもいい人だと思ってもらえるに違いない。

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シンプルなデザインが今のクルマにない魅力

全長4785mm、全幅1715mmというサイズは、当時も小さい部類じゃなかったが、今見るとコンパクトとすら感じられる。940と較べても、さらに小さい。それでも乗り込んでみて、室内空間が窮屈に思えるようなことはなかった。

超くつろげるシートはソファー並みに心地いい

ひとつはダッシュボードをはじめとするインテリアのデザインが、スタイリング同様ゴテゴテした要素が全くない。無機質にすら感じられるぐらいシンプルだからだ。

もうひとつは、シートに腰を下ろしてしまうと、些末なことなんて気にならなくなってしまうから。この手触りのいいファブリックに包まれた厚みのあるシート、身体を常にじんわりと包んでくれるようなところがあって、座り心地がめちゃめちゃ素晴らしいのだ。

それはフロントシートだけじゃなくてリアシートも一緒で、生半可なリビングルーム用のソファなんかより遙かに快適。これだけで240に乗る意味がある、と思えるほどだ。何だかとっても癒される。

乗り心地は超マイルド!

その癒やしのテイストは、走ってるときも気づけばじわじわと身体をほぐしてくれてるような、さり気ない優しさのあるものだった。クルマの成り立ちは、特別な機構など何も備えてない平凡といえる部類。サスペンションひとつとっても、意図的にかなりソフトなセッティングにしてあるみたいに強く主張してくるようなものは何もない。

なのに、とても心地いいのだ。無口で言葉で語りかけては来ないけど伝わってくるものがしっかりあって、それが大きな説得力を持っている。

ゆったりとクルージングしたくなる優雅さが◎

エンジンは2.3L 直4SOHCの自然吸気で、たった115psに過ぎないから、端っからスピードなんて期待していない。回転のフィーリングにもシャープなところはなくて、ぼんやりと眠い感じだ。ハンドリングも同じような感じ、といっていいかも知れない。現代の目で見たら、走ることに関するパフォーマンスは大したことないのだ。

が、何だかその緩さがいいな、と感じてしまった。このクルマに乗っていると、攻撃的な気持ちというのが全く湧いてこない。人間の本能の中に隠れている戦闘意欲のようなものがいつの間にかゴッソリと抜け落ちちゃったような、平和な自分、穏やかな自分、優しい自分になれてるような気になる。

ボルボのクルマは今もそういうところがあるけれど、240の時代にはこんなふうに濃厚だったのだな、なんて思わされる。折しも世の中は新型ウイルスに起因する様々な問題で、ドップリと疲れてたりスッパリと斬りつけたくなったりと気持ちが荒れてしまいがち。この240に乗って走ることができるなら気持ちがリセットできるだろうにな……。

クラシックガレージは“新車”と錯覚するほどデキがイイ

まるで新車の試乗記みたいに進めてきたけれど、いうまでもなく940エステートと240GLEの2台は新車じゃない。240GLEは5.5万キロ、940エステート・クラシックに至っては15.1万キロの距離を重ねてきた個体だ。

なのに、いちいち「古いクルマにありがちだが」「ここがこういう状態だから」という言い訳のような文言抜きに語れるっていうのが、KLASSISK GARAGEが徹底的に手を入れたクルマの凄いところなのだ。

販売だけでなく、旧車の維持にも一役買う

KLASSISK GARAGEは本来、飽きが来ないことと耐久性に優れることから永く乗り続けるケースも少なくなく、そうしたボルボを深く愛しているユーザーに安心して乗り続けてらおうという気持ちからスタートしたもの。

古いボルボにまつわる簡単な点検から重整備、ボディのペイントなど、あらゆるサービスができる体制が整っている。

そして下取りに入ってきたクルマの中から素材として適した個体を選び、今回の2台のように仕上げる商品車両を制作したりもする。厳選されたメンバーだけで活動してることもあり、現場は常にフル稼動であるようだ。

パッと見、値段は高い! だが仕上がりを考えればお買い得

今回のクルマは、940エステート・クラシックが225万円、240GLEは244万円という価格がつけられていて、それはどちらも一般的な940や240の中古車相場からしたら高価といえる。でも、古いクルマに手を入れて日常的に乗っても何ら問題ないレベルまで仕上げるのには、途轍もない手間とコストが必要となるもの。普通の中古車屋さんならこの価格では絶対に売れないし、それ以前にここまで仕上げるのも難しいだろう。本国に直結してるインポーターだからこそ、こういうことが可能なのだ。

KLASSISK GARAGEで仕上げられた車両は、だからめちゃめちゃ“買い!”なのである。

■940エステート・クラシックのKLASSISK GARAGE在庫はコチラ(販売終了の可能性があります)

■240セダンのKLASSISK GARAGE在庫をはコチラ(販売終了の可能性があります)

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[筆者:嶋田 智之/撮影:茂呂 幸正]

ボルボ 240 クラシック 主要スペック比較表

車種名

240

グレード名

クラシック AT

価格(消費税込み)

438万円

全長×全幅×全高

4785mm×1715mm×1450mm

ホイールベース

2650mm

駆動方式

FR

車両重量

1310kg

乗車定員

5名

エンジン種類

直列 4気筒 SOHC

総排気量

2316cc

エンジン最高出力

nullkW(115PS)/5400rpm

エンジン最大トルク

nullNm(18.9kg・m)/2750rpm

トランスミッション

フロア 4

使用燃料

ハイオク

燃料消費率(JC08モード燃費)

--km/L

燃料消費率(WLTCモード燃費)

--km/L

燃料消費率(WLTC:市街地/郊外/高速道路モード)

--km/L

タイヤサイズ

185/70R14

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嶋田 智之
筆者嶋田 智之

本人いわく「ヤミ鍋系」のエンスー自動車雑誌、『Tipo』の編集長を長く務め、スーパーカー専門誌『ROSSO』の総編集長を担当した後、フリーランスとして独立。2011年からクルマとヒトに照準を絞った「モノ書き兼エディター」として活動中。自動車イベントではトークのゲストとして声が掛かることも多い。世界各国のスポーツカーやヒストリックカー、新旧スーパーカー、世界に数台の歴史的な名車や1000PSオーバーのチューニングカーなどを筆頭に、ステアリングを握ったクルマの種類は業界でもトップクラス。過去の経歴から速いクルマばかりを好むと見られがちだが、その実はステアリングと4つのタイヤさえあるならどんなクルマでも楽しめてしまう自動車博愛主義者でもある。1964年生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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