VWが信頼回復に向け新始動!「ゴルフ」「ポロ」などの商品力を大幅に強化、今後はディーゼルモデルの導入も!?
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依然として排ガス不正問題が取りざたされている独フォルクスワーゲンだが、5月17日(火)、日本法人であるフォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)が、『Think People.=人を真ん中に考える』という日本独自の信頼回復に向けた新ブランドスローガンを発表した。
シェア社長「再び輸入車販売台数NO,1を取り返していきたい」
会見では、3月1日付けで同社代表取締役社長 兼 最高経営責任者(CEO)に就任した、ティル シェア 社長も出席し、新ブランドスローガンの元、VWの排ガス不正問題発生以降、メルセデス・ベンツにその座を明け渡した日本での輸入車販売台数NO,1を取り返していきたいとコメント。販売台数までは明言しなかったものの、まずは日本のユーザーへの信頼回復が急務とし、顧客満足度向上を何よりも最初に取り組むべきで、そうすればおのずと成果は現れるとしている。
また、現在、三菱自動車の燃費不正問題に注目が集まる中での発表となったことに対しては、VWの排ガス不正問題発生以降落ち込んでいた客足が2016年に入ってから徐々に回復傾向にあり、日本での受注数も伸びてきたことから、今のタイミングで発表することがベストという判断から行ったとしている。
また、現在も調査が進む排ガス不正問題については、今年度の第4四半期には結果が出るのではないかとし、今後は、見送られていた日本でのディーゼルモデルの投入も、アナウンス時期は遅くなるとしながらも予定しているとコメントした。
ポロは190万円台から購入可能
今回発表されたスローガン、『Think People.=人を真ん中に考える』では、改めてクルマ造りの原点を見つめなおし、すべての人々に安全で快適に移動できる車を手の届きやすい価格で提供する。具体的には、「ポロ」「ゴルフ」「ゴルフヴァリアント」の3つのキラーモデルの商品力が大幅に強化された。これにより、フォルクスワーゲンの総合安全コンセプト「Volkswagenオールイン・セーフティ」の浸透を図ると共に、全社を上げて顧客の信頼を再度勝ち取り、日本のユーザーにより身近なブランドとして再スタートを図っていく構え。
「ポロ」では、190万円台のエントリーグレードを追加、シリーズ全体で快適装備を中心に仕様を大幅変更し、これまで以上に身近なラインアップを実現。「ゴルフ」では、先進安全・快適装備をより充実させ、250万円を切るエントリー価格を設定。「ゴルフヴァリアント」では、先進安全・快適装備のレーンキープアシスト“Lane Assist”やアダプティブクルーズコントロール”ACC”を標準装備。300万円を切るエントリー価格を設定している。
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