トヨタ ウィッシュ 試乗レポート(4/4)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:原田淳
新型ウィッシュのおすすめは、やはり1.8X!!
ウィッシュのユーザーは日常的に多人数乗車をするのではなく、ふだんは1~2人乗車で通勤などに使っていて、イザというときに多人数乗車ができるクルマが欲しいというタイプのユーザーだと思う。
そんな典型的なウィッシュユーザーにはベースグレードとなる1.8Xがお勧めだ。FF車は唯一180万円台の価格が設定されたグレードで、カーナビが必要ないというユーザーならそのままで乗れる仕様が用意されているからだ。手頃な価格の3列シート車という初代モデルの特徴をきちんと受け継いだグレードが1.8Xだと言っても良い。当初は2.0Lエンジンの搭載車もそこそこ売れるかも知れないが、中長期的に見れば売れるウィッシュの大半が1.8Xになるのではないか。
また、積極的な走りを楽しみたいタイプのユーザーには1.8Sか2.0Zがお勧め。ダイナミックスポーツモードが設定される2.0Zには一定の魅力があるものの、装備や仕様の差が加わって価格差が40万円にも達するので1.8Sのほうが現実的だろう。
ウィッシュは全車が低排出ガス仕様の★★★★で、大半のグレードが燃費基準+20%または+15%を達成しているので、環境対応車普及促進税制の対象になる。購入時に自動車取得税と自動車重量税が半額になり、翌年度の自動車税が25%の軽減になる。1.8Lの4WD車だけは燃費基準+10%なので、残念ながら対象外だ。
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