ヴォクシー・ノアを買うアナタ、必見です/トヨタ 新型(2代目)「ヴォクシー/ノア G’s」[プロトタイプ/2016年4月末発売予定] 試乗レポート(2/5)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:茂呂幸正・トヨタ自動車
トヨタ・ガズー・レーシングを鍛え上げた「ニュルブルクリンク」って、どんなところ!?
そしてそんなチャレンジの中、レースで得たノウハウを市販車にふんだんにつぎ込んだのが、数量限定生産車を過去5車種で展開する、ニュル直系コンプリートカー「GRMN」(GAZOO Racing tuned by MN ~Meister of Nürburgring~)。
そして「ファミリーカーに乗る人にも、ドライブの楽しさ、スポーツカーのある楽しさを!」と、立ち上がったのが、冒頭に述べた6車種に展開される「G’s」なんである。
・・・って言っても、じゃあ「サーキットで得られるノウハウってなによ」となるかもしれないので、ちょっとサーキットって場所がどんなところなのか、というかニュルブルクリンクという、このG’sが鍛えられている“自動車メーカーの聖地”で何が求められるのか、それを最初に書いておきたいと思う。
極限を走り続けるために必要になる意外な技術とは
ニュルブルクリンク、通称ニュルは全長約25kmを誇る、世界でも他に類を見ないサーキットである。富士スピードウェイが4.569mといえば、その大きさを想像してもらえるだろうか。
ニュルは特殊な構造になっていて、いわゆる富士スピードウェイのようなグランプリコースに、オールドコース(ノルドシュライフェ=北コースとも)と呼ばれる、まるで箱根のターンパイクのような“これガチ峠やんけ!”な的ワインディングロードがくっついている。
このオールドコースがクセモノで、通常レーシングコースではありえないコース幅の狭さ、路面の荒れ、ねじれ、そして先の見えないブラインドコーナーが続き、ドライバーとクルマをこてんぱんにやっつける。
そのコースを24時間走るということは、ドライバーとクルマに24時間緊張と負担を強い続けるということでもある。
そんなドライバーの負担を極限まで軽減し、意のままに操られること=なるべくラクに走らせられる技術が進化する、というわけなのだ。
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