トヨタ 新型 ヴィッツ ハイブリッドは、”先輩”アクアに比べどこが勝ってる!?[試乗レポート](1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:和田清志
デビュー7年目、ようやくハイブリッドが追加された理由とは
トヨタのコンパクトカーを代表するモデル「ヴィッツ」が2017年1月、二度目の大きなマイナーチェンジを実施。新たにハイブリッドモデルが追加された。これまでコンパクトハッチバックのハイブリッドは「アクア」のみが独占する時代が続いていたが、デビュー7年目の今、このタイミングでようやく主力のヴィッツにも投入される理由とは。自動車評論家の渡辺陽一郎さんが速報でレポートする。
ハイブリッド生誕20年という節目に登場したヴィッツ ハイブリッド
初代「トヨタ プリウス」が世界初の量産ハイブリッド乗用車として発売されたのが1997年。したがって2017年はプリウス、そしてハイブリッド乗用車の生誕20周年に当たる。
トヨタのハイブリッド生産台数は、1998年は1万7600台だったが、約20年後の2017年は140万600台だ。トヨタの世界販売台数の約15%を占める。日本国内ではこの比率がさらに高く、レクサスを含むトヨタ車の50%近くがハイブリッド車になった。
また国内のコンパクトカーでもハイブリッドモデルが急増している。「トヨタ アクア」、「日産 ノートe-POWER」、「ホンダ フィットハイブリッド」などの台数を合計すると、クラス全体の約39%に達する。コンパクトなハイブリッド車が国内販売を支える柱になりつつある。
この状況も視野に入れ、2017年1月12日にトヨタ ヴィッツがマイナーチェンジを受けてハイブリッドモデルを追加した。
アクア登場後5年を経てようやくヴィッツにもハイブリッド追加
ちなみに現行ヴィッツの発売は2010年12月だから、約6年を経過してハイブリッドを加えたことになる。欧州では現行ヴィッツのハイブリッドを2012年5月に発売したから、そこから数えても5年近くの歳月が流れた。
なぜ今さらヴィッツにハイブリッドを用意したのか。
開発者に尋ねると「まずは(2011年12月に発売された)アクアでコンパクトなハイブリッドを普及させたので、次の段階ではヴィッツにも搭載して一般化させる。法人や一般のお客様からも、ヴィッツのハイブリッドを希望する声があがっていた」と言う。
確かにヴィッツを扱うネッツトヨタ店のセールスマンから「ヴィッツのハイブリッドが欲しい」という声が聞かれたが、最も要望が強かったのはアクアの発売直後だ。「アクアは後席と荷室が狭く、プリウスではボディが大きすぎる。ヴィッツにハイブリッドがあればちょうど良いのに・・・」というニーズであった。
しかしアクアの発売から数えても5年以上を経過しており、遅きに失した印象が強い。アクアがコンパクトハイブリッドの定番になった今、ヴィッツハイブリッドの価値はどこにあるのか。
なお車両の概要は、別項の「ヴィッツハイブリッド 新型車解説」も併せてご覧いただきたい。
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