autoc-one.jp 記事・レポート 特集 自動車評論家コラム ハチロクって楽しい!走りだけじゃない「魅力」教えます│現役ハチロク乗りの”ハチロク”語り ACT4

自動車評論家コラム 2018/6/27 19:08

ハチロクって楽しい!走りだけじゃない「魅力」教えます│現役ハチロク乗りの”ハチロク”語り ACT4

“ハチロク(AE86)”こと、トヨタ カローラレビン
“ハチロク(AE86)”こと、トヨタ スプリンタートレノ(GT-Apex 3ドア)“ハチロク(AE86)”こと、トヨタ スプリンタートレノ(GT-Apex 3ドア)“ハチロク(AE86)”こと、トヨタ スプリンタートレノ(GT-Apex 3ドア)画像ギャラリーはこちら

ハチロクの走りとは!?

ということで、ハチロク語りの最終回は、「走り」編!!

前回までの模様は、こちらから確認してほしい!

ACT1:神格化されるワケとは?

ACT2:人気が復活した理由

ACT3:中古車市場高騰の理由

で、ハチロクの魅力ってナニ?

それはやっぱり、走らせて最ッ高に楽しいこと。

コレクターズアイテムになろうが、価格が高騰しようが、人気が出ようが、仮にこの先不人気になろうが、これだけはずっと変わらない。

ペラッペラな軽さこそが面白さのキモ

“ハチロク(AE86)”こと、トヨタ スプリンタートレノ(GT-Apex 3ドア)

そんなハチロクの面白さを決定づけているのは、やっぱり「軽さ」だとボクは思います。

「FR」(フロントエンジン・リアドライブ)だとか、「車体がコンパクト」だとか、「4AGエンジンが気持ちいい!」とか色々魅力はあるんだけど、このペラッペラな軽さこそが、そうした良さを最終的に活かしている。

通常ボクはクルマの性能にとって一番大切なのはボディ剛性だと思っているけれど、ハチロクだけは別。この軽さを活かして、ねじれるボディを押さえつけながら、バーン!とコーナーを走るのが何よりハチロクらしい走り。それはもう刺激的で、笑っちゃうくらい面白い。でも自己責任。

だってその車重は、一番重たいAPEXでさえ1tを切ってるからね。

逆に言うと現代のクルマであるスイフトスポーツが、安全性能を確保した上で970kgの車重を達成しているのは、とってもすごいこと。だからボクは、前輪駆動だけどスイスポを「ハチロクの後継車」だと思ってる。

ハチロクはリジットアスクル

“ハチロク(AE86)”こと、トヨタ カローラレビン

そしてその軽いボディを、高回転まで回る(だけは回る)4AGと、リジットアクスルで走らせるから、ハチロクはメッチャ面白い。

ちなみにリジットアクスルとは、文字通り駆動輪の車軸を「ホーシング」でつなげたサスペンション形式のこと。とっても頑丈だから本格オフローダーなんかによく使われたんだけど(ジムニーなんか今でも使ってますよね)、乗用車的な見方をすれば乗り心地が悪いサスペンション。そしてスポーツカー的な見方をすると対地キャンバーもつけられないし(やり方はありますがね)、ダブルウィッシュボーンやマルチリンクに比べて路面追従性に劣る。

ハチロクがこの古くさい形式を使ったのは、ずばり前モデルであるTE71のコンポーネンツを使い回したから。というのもセダンは、ひと足早く独立懸架へとスイッチしていましたからね。

「予算はかけらないけど、FRは残したい!」

当時の開発陣は、そんな気持ちでハチロクを作ってくれたんでしょう。でもレビン/トレノはラリーでも活躍しているクルマだったから、一概にリジットアクスルが悪いとは言えないんですよ。

ハチロクが「ドライバーを育てるクルマ」たる所以

“ハチロク(AE86)”こと、トヨタ スプリンタートレノ(GT-Apex 3ドア)

そんなハチロクを走り屋仕様に仕上げて行くと、どうなる?

それはもう、とーってもピーキーなクルマになる(笑)。

当時の走り屋は「シャコタン命」だから、まずバネカット(笑)。するとリアのストロークが極端に減って、ロールするだけで接地性が一気に悪化する。リアのホーシングは重たいから、路面の凹凸を超えればボンボン跳ねるし、流れ出したら慣性が働くし、おまけにショートホイールベースだから、コントロールが難しい!

いまじゃ考えられないくらい限界の低いクルマが、できあがるわけ。

でもそれを、みんな一生懸命乗りこなそうとしたんだ。

だからハイグリップなタイヤが買えなくても、ドリフトの練習が沢山できた。

そしてアチコチぶつけても、“お代わり”が沢山あった。

だからハチロクは「ドライバーを育てるクルマ」になったんだ。

本当に、良い時代だったなぁ…。

でもって。

そんなハチロクを現代のノウハウで仕立て直すと、これがすごく楽しいクルマになる!

一粒で二度美味しい!いや、三度か四度は甦ってるはず!

まず劇的な進化を遂げたのは、ダンパー性能でしょう。現代の車高調は当時に比べて性能が格段に良くなっているから、ハチロクの動きをマイルドにしてくれるものが非常に多くなった。

そしてタイヤも、単にグリップレベルが上がるだけでなく、滑り出してからの過渡特性がとても穏やかになった。

ミニサーキットレベルであればブレーキにも負担が少ないから、メンテナンスさえしっかりやっていれば一日中走っていられる。タイヤなんて大きくても15インチ(!)だから、1シーズン1セットで十分持つ。もし持たなかったら、アナタ相当走り込んだことになりますよ。そしてそのくらい走れたら、きっとタイヤ代を払うことにも納得できるはず。

ハチロクのエンジンチューニング

ハチロクに搭載されている4A-GEエンジン

エンジンは、個人的にはノーマル吸気にタコ足+マフラーで十分!

ただし状況によってはオーバーホールが必要。その際に輸出用ピストンを組んだりすると、ちょっとツウです。

それ以上を求めるとお金掛かる。もう完全に“マニアの領域”です。

というのもハチロク用の4AGは「TVIS」という可変吸気機構があって、ポートチューンをするためには、ヘッドをAE92以降に変更しないといけないから。そして「キューニーヘッド」も年々少なくなってきています。

イニD仕様を気取ってAE111用の20バルブエンジンを載せるにも、ベースエンジンが古くなってきているからやっぱりOH(オーバーホール)が必要だったりと、結構なお金が掛かる。だからオッサンたちが、子供の頃の夢を追いかけて“オトナ買いチューニング”するんだよね。

ここら辺は長くなるから割愛するけれど、まずはノーマルエンジンで十分だし、大部分のハチロクオーナーが普通の4AGだと思う。ボクはハチロク20年選手の激ヲタなので、通称「ブラックヘッド」(AE111用4AG)にHKSクランクをかました「5.5AG仕様」にしていますが、その話はまたいつかの機会に!

いくつもの難関を飛び越えて手に入れたら、楽しいことも沢山ある

さてここらでまとめましょう。

もしボクがいま、「ハチロクに乗ってみたいんですけど…」っていたいけな少年に相談されたら・・・、きっぱり「やめといた方がいいよ!」って言うと思う。

ハチロクはカッコいいし、楽しいけれど、しょせんはカローラ(スプリンター)。きっとみんながアタマのなかで想像するようなスーパーカーじゃない。そしてノーマルエンジンだと、劇的に遅い(笑)。信号ダッシュで今どきの軽自動車ターボに負けます。

中古屋で「程度極上!」とか言われてもきっとアチコチ錆びてるし、構造は単純だけどミッションやら電気系やらクーラーやら直さなければならない所は多い。

少々荒っぽい感性も持ってないと、とてもじゃないけどつきあってらんないと思うんだ。

昔一度でもハチロクに乗ったことがある人なら、このショボさが想像できるはずだし、今の話もなんとなく想像がつく。でもこれがファーストコンタクトなら、そりゃあもうビックリすることばっかりだと思う。

でもね。それを飛び越えて手に入れたら、楽しいことも沢山ありますよ。

だからハチロクに乗りたいなら、頼りになる先輩か、絶対にシッカリしたお店を選んでね。これだけは何度でも言っておく。

そしていつかハチロクを手に入れたら、一緒に走ろう。

やっぱハチロクは、走ってナンボのクルマだからさ!

[レポート:山田 弘樹]

筆者: 山田 弘樹

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