トヨタ SAI [2013年マイナーチェンジモデル] 新型車解説(1/2)

トヨタ SAI [2013年マイナーチェンジモデル] 新型車解説
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実用性と燃費性能の優れたSAIがライバル登場の前にマイナーチェンジ

トヨタ SAI [2013年マイナーチェンジモデル]トヨタ SAI [2013年マイナーチェンジモデル]

トヨタは世界的に見てもハイブリッド車の品ぞろえが多いメーカーだ。1.5リッターエンジンのアクアから2.5リッターのクラウンまで幅広く用意され、レクサスにはV型8気筒の5リッターを積んだLS600hもある。

プリウスと並び、ハイブリッドのラインナップで中心に位置するのがSAI。2.4リッターのハイブリッドを搭載したミドルサイズセダンとして2009年に登場した。セダンでは背が高く、ホイールベースも2700mmに達するから車内が広い。実用性と燃費性能の優れたセダンに位置付けられる。

ただし売れ行きは精彩を欠く。2013年に入ると、1ヶ月の登録台数は300~500台くらい。今は1ヶ月の登録が1000台以下の車種は多いが、それにしても寂しいところであった。

特に、2013年9月5日(木)にはホンダ「フィット」がフルモデルチェンジを行う。今のトヨタ車ではアクアの売れ行きがダントツだが、新型「フィットハイブリッド」は燃費性能を大幅に向上させて価格は割安。リアシートは足元空間を拡大して居住性を向上させ、従来型と同じく荷室の使い勝手も良い。仮にアクアの需要が新型フィットハイブリッドに流れると、トヨタとしてはかなり辛い。

もちろんアクアも燃費性能の向上、割安な特別仕様車の設定などでテコ入れを図ると思うが、ほかのラインナップも強化せねばならない。

このような視点で今のトヨタ車を見わたすと、売れ行きを伸ばす余地があるのがSAIだろう。3ナンバーサイズのセダンが売れにくいのは事実だが、1ヶ月に500台レベルでは少なすぎる。1300台前後を売ることは十分に可能だ。

マイナーチェンジながらも、内外装や走りの部分を改善

トヨタ SAI [2013年マイナーチェンジモデル]トヨタ SAI [2013年マイナーチェンジモデル]

そこで2013年8月29日にSAIがマイナーチェンジを行った。1ヶ月の販売目標は2000台。やや多すぎる気もするが、 販売目標は元気が良くないと困る。最近は月販目標を500台前後に設定する車種もあるが、「海外向けの車種で、日本では売る気がありません」と言っているようなもの。セダンで2000台となれば、それなりに力の入ったクルマと受け取られる。

マイナーチェンジだから外観は大幅に変えられないが、フロントマスクは全車に標準装着されるLEDヘッドランプをワイドデザインに変更し、精悍な雰囲気に仕上げた。リアビューもワイド感を強調している。

内装ではインパネを一新。特に個性的なのが中央部分で、カーナビの画面から下側のセンターコンソールまで、一体感のある造形に仕上げた。

トヨタ SAI [2013年マイナーチェンジモデル]

走行性能に関しては、スポット溶接の箇所を増やしてボディ剛性を向上。上級グレードの「G」には18インチアルミホイールとのセットで、パフォーマンスダンパーもオプション設定した。

パフォーマンスダンパーは足まわりに装着されるショックアブソーバーに似た構造で、ボディの剛性を高めながら、適度な捩れも許容する。ボディをバネの一種と考えて、捩れ方を制御する装備だ。装着の仕方によっては高い効果を発揮し、SAIと基本部分を共通化した姉妹車のレクサス「HS250h」にも、2013年1月のマイナーチェンジでパフォーマンスダンパーを全車に装着。走行安定性と乗り心地のバランスを高めている。

従来型のSAIは乗り心地が快適な半面、操舵に対する反応が少し鈍く、素早い切り返しを強いられるとボディが左右に揺り返しやすかった。このあたりが乗り心地を損なわずに改善されているだろう。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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