ハイソカーブームはここから始まった! 80年代に誕生したトヨタの名セダン3選
- 筆者: MOTA編集部
日本がまさにバブル経済で賑わっていた1980年代は、より高級で先進的な装備を備えた車が求められるようになりました。そんな時代を象徴する数々の装備の中には、今見ると「それ要る?」と思えるような物も…。今回は、ハイソカーブームに先駆けて登場したトヨタのセダン3車種をご紹介します。
日本高級車の代名詞「いつかはクラウン」7代目クラウン
1983年に登場した7代目クラウン(120系)。CMで使用されたキャッチコピー「いつかはクラウン」は、今でも使われるほど有名で印象的なフレーズです。当時のCMでは、手に持ったタバコの灰が落ちることがないほどフラットな乗り心地であることをアピールしていました。
1985年には、日本初スーパーチャージャー搭載の「2000 ロイヤルサルーン・スーパーチャージャー」が登場し、クラウンのスポーティーグレード「アスリート」が誕生したのも120系クラウンのトピックです。
先進的な装備で最先端をアピール
120系クラウンは、四輪独立懸架サスペンション、ABSの前身にあたる四輪ESC、パワーシート、メモリー付チルト&テレスコピックステアリングなどを装備。また、トヨタ ソアラで初採用したエレクトロニックディスプレイメーターを装備するなど、先進的で豪華な装備が数多く採用されていました。
トヨタ 7代目クラウンの中古車相場
■中古車掲載台数:16台
■中古車相場:59.8万円~198万円(応相談含む)
※中古車掲載台数および相場は、2020年11月14日時点のデータ
高級装備が奢られたFFセダン 3代目カムリ
1986年に登場した3代目カムリ(20系)は、先代(2代目)から採用が始まった前輪駆動方式(FF)を継承。角がとれ丸みを帯びた造形と、6ライトウィンドウによるスポーティーなスタイリングが特徴です。
エンジンは、2.0リッタースポーツツインカムの「3S-GE型」、2.0リッターハイメカツインカムの「3S-FE型」、1.8リッターSOHCの「1S-i型」、2.0リッターディーゼルターボの「2C-T型」、2.0リッターV型6気筒の「1VZ-FE型」をラインナップ。当初トランスミッションは5速MTのみでしたが、1987年に4速ATを追加しています。
また、1988年に4ドアハードトップモデルを上級グレード「プロミネント」に設定しました。
高級装備が与えられたFFセダン
1987年に追加された2.0リッターV型6気筒エンジンを搭載する上級グレード「プロミネント」には、1ランク上の豪華装備が奢られています。室内には木目調パネル、パワーシート、エレクトロニックディスプレイメーターが与えられ、高級FFセダンへ昇格。1980年代の終わりには、北米で展開が始まった高級ブランド「レクサス」の「ES」として販売を開始しました。
トヨタ 3代目カムリの中古車相場
■中古車掲載台数:0台
■中古車相場:価格情報収集中
※中古車掲載台数および相場は、2020年11月14日時点のデータ
ハイソカーのメインモデル!6代目マークII
1988年に販売を開始した6代目マークII(80系)は、バブル景気の後押しも影響し、兄弟車のチェイサー、クレスタと合わせ最も多い月の販売台数が約5万台を記録し、マークII史上もっとも売れたモデルです。
プラットフォームは5代目(70系)から受け継いでいるものの、サスペンションを刷新し、ガソリンエンジンを全てDOHC(ツインカム)または、ハイメカツインカム化。走行性能やエンジン性能が大きく向上したこともヒットの大きな要因です。
また、1990年のマイナーチェンジで2.5リッターエンジンを追加。マークIIのスポーツモデル「GTツインターボ」も2.5リッターツインターボエンジン(1JZ-GTE型)に置換され、最高出力が280PSに達しています。
高級ミディアムセダンらしい充実した装備
6代目マークIIの装備はハイソカーブームのメインモデルに相応しく、豪華で快適な装備が奢られています。
エレクトロニックディスプレイメーター、メモリー付チルト&テレスコピックステアリング、超音波雨滴除去装置付ドラミラー、オートドライブ(クルーズコントロール)、サイドウィンドウワイパー。さらに、後席用液晶カラーテレビや自動車電話(ハンドセットタイプまたはハンドフリータイプ)、自動車ファクシミリまで、バブル時代を象徴するアイテムが多数用意されていました。
トヨタ 6代目マークIIの中古車相場
■中古車掲載台数:19台
■中古車相場:29万円~168.8万円(応相談含む)
※中古車掲載台数および相場は、2020年11月14日時点のデータ
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