次はカローラクロスだ! トヨタが“ど真ん中”のコンパクトSUV決定版を最後に持ってきたぞ!
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:TOYOTA・MOTA編集部
C-HRにライズ、ヤリスクロス…矢継ぎ早に行われてきたトヨタのコンパクトSUV攻勢ですが、最後に来るのが「カローラクロス」! トヨタを代表するど真ん中の大衆車ブランドを引っ提げて、ライバルメーカーは打つ手なし!? その戦略を改めて検証します。
トヨタのコンパクトSUVラインナップがイッキに急増中
誰がどう見ても売れそうなカローラクロス、でも日本発売は「未定」の謎
トヨタは2020年7月、タイで新型車「カローラクロス」を発表しました。現地のトヨタ工場で製造されるタイ仕様のカローラクロスは、1.8リッターガソリンモデルと同ハイブリッドの2タイプを用意。他のカローラシリーズ同様にTNGA・GA-Cプラットフォームを採用した最新版なのは言うまでもありません。
カローラクロスはタイを皮切りに、世界市場へ展開していく予定。ただトヨタの公式発表では「日本での発売は未定」だそう。いやいやいや、こりゃどう見ても売るでしょ。そして「売れる」でしょ! そう直感出来るニューモデルです。
ここ10年で一気に拡大したコンパクトSUV市場
それにしてもトヨタという会社はつくづく恐ろしい…きっと今、ライバルメーカーはそう思っているはず。世界的なSUVブーム、中でもコンパクトSUVクラス市場の拡大を見るや、イッキに全方位からガチガチのラインナップを揃えようとしているのだから。
日産 ジューク(2010年)やホンダ ヴェゼル(2013年)、マツダ CX-3(2015年)などの成功で、2010年から2015年にかけ徐々に市場を拡大してきたコンパクトSUVジャンル。でもその頃のトヨタはというと、ダイハツ ビーゴ(頑丈なビルドインラダーフレーム式モノコックボディを持つ、主に東南アジア市場向けモデル)のOEM車、トヨタ ラッシュ(2006年~2017年)をトヨペット店専売で細々と売るくらいで、あまり積極的とは言えませんでした。
他社先行の市場だったけど、気付けばイッキに席捲してしまったトヨタ
そんな中、ようやく2016年に4代目プリウスの新開発TNGA・GA-Cプラットフォームを用いた新型車C-HRを投入。4つのトヨタ販売チャンネル全店舗扱いとしたことも手伝って、2017年4月には前月1位のトヨタ プリウスや2月に1位だった日産 ノートを超え、乗用車ブランドの販売1位を記録しました。
その後、ビーゴの実質的な後継車となるラッシュ(ダイハツ ロッキーのOEMモデル)を2019年11月に投入していきなりの大ヒット! 2020年1月~6月度の販売ランキング1位に輝いています。
さらにコンパクトカーのヤリスをベースにしたヤリスクロスも2020年8月末に投入。気付けばトヨタはコンパクトSUVでも圧倒的なバリエーションを誇るようになっていたのです。
攻勢の大トリを飾るのは、世界の大衆車ブランドだった
カローラ! よっ、待ってました!
そして今回のカローラクロス。スポーティなクーペフォルムのC-HR、短い全長のライズ、コンパクトカーベースのヤリスクロスと比べると立派なスタイルで、ちょっと上級カテゴリーのRAV4と見間違えるほど。見るからに室内や荷室も広そうです。まさに王道ど真ん中。
この王道ど真ん中なニューモデルが、全くの新規車種名ではなく、世界で愛されてきた歴史ある大衆車ブランド「カローラ」を名乗ることは、妙に納得させられます。そして怒涛のコンパクトSUVラインナップ攻勢の大トリを飾るのに相応しい大物感もあります。
カローラクロスの日本導入は2021年の夏から秋頃!?
一連の美し過ぎるラインナップ展開の流れをトヨタは狙ってやったのか、それともたまたまの巡り合わせなのかはわかりません。ともあれ、今はトヨタからの正式なアナウンスを静かに待ちたいところです。カローラクロスの日本正式導入、MOTAではライズやヤリスクロスの受注ラッシュがひと段落する2021年半ばから後半頃、と予想しています。
[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)/撮影:TOYOTA・MOTA編集部]
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