高性能4WD電気自動車でも600万円以下! スバル 新型トレイルシーカーが姉妹車トヨタ bZ4Xツーリングよりお買い得な理由とは(2/2)

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:佐藤 正巳/堤 晋一/SUBARU/トヨタ自動車
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雪道も安心の4WD! 新型トレイルシーカーの走行性能を徹底検証

新型トレイルシーカーは走行性能も優れています。雪道のテストコースで新型トレイルシーカーの4WDに試乗すると、後輪のモーターをパワーアップした効果がハッキリと感じられます。

軽くアクセルペダルを踏み増すと、モーターは反応の仕方がエンジンよりも機敏なので、駆動力が即座に沸き上がるように高まります。

システム出力380馬力! 強化された後輪モーターの恩恵

モーターの性能は、前後輪ともに最高出力が227馬力(167kW)、最大トルクは27.3kg-m(268Nm)です。

実際に発揮できるシステム最高出力も、2WDは224馬力で、4WDは1.7倍の380馬力に達します。

新型トレイルシーカーの走行性能一覧表

ET-SS(2WD)ET-SS(4WD)ET-HS(4WD)

総電力量

74.7kWh

74.7kWh

74.7kWh

フロント最高出力

167kW

227馬力

167kW

227馬力

167kW

227馬力

フロント最大トルク

268Nm

27.3kg-m

268Nm

27.3kg-m

268Nm

27.3kg-m

リア最高出力

167kW

227馬力

167kW

227馬力

リア最大トルク

268Nm

27.3kg-m

268Nm

27.3kg-m

システム最高出力

165kW

224馬力

280kW

380馬力

280kW

380馬力

しかも前後にモーターを搭載するため、走行状態によっては、後輪の出力を前輪よりも高める制御も行います。

さらにカーブを曲がる時などは、ドライバーがアクセルペダルを踏んでいても、必要に応じてブレーキを自動的に作動させ、走行安定性を向上させる制御も行います。

雪道での安定性と、引き締まった乗り心地

そのために滑りやすい雪道でも、クルマはドライバーの操作に対して忠実に曲がります。この運転感覚は、エンジン車では得られない電気自動車ならではの特徴です。

最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)も210mmを確保したので、デコボコのある雪道や悪路でも安心です。

乗り心地は少し硬いですが、粗さは抑えました。引き締まり感が伴うため、運転することが好きなユーザーには歓迎されるでしょう。

購入前にチェックすべきサイズ・居住性の注意点と734kmの航続距離を解説

魅力的な装備と性能を誇る新型トレイルシーカーですが、実際の購入に向けては、日常的な取りまわし性に影響するボディサイズや電気自動車特有の居住性など、事前に確認しておきたい注意点もいくつかあります。

ボディサイズと視界:試乗での車庫入れチェックを推奨

新型トレイルシーカーの購入時に注意したいのはボディサイズです。

全長が4845mm、全幅は1860mmと大きく、最小回転半径も5.6mあります。後方視界も決して良好ではないので、販売店の試乗車で縦列駐車や車庫入れを試しましょう。

新型トレイルシーカーの主な諸元一覧表

全長×全幅×全高

4845×1860×1675mm

ホイールベース

2850mm

最低地上高

210mm

車両重量

1900〜2020kg

タイヤサイズ

235/60R18

新型トレイルシーカーの内装では、ソルテラと同じくメーターを高い位置に装着したので、視認性を確保する目的もあり、ステアリングホイール(ハンドル)は直進状態で上側と下側が平らな形状を採用しています。

交差点や車庫入れなどでハンドルを大きく持ち替える際、この上下が平らな形状によって操作に違和感が生じないかを確認しておきましょう。

居住性の注意点:バッテリー搭載による床の高さ

新型トレイルシーカーの居住性は前後席ともにソルテラと同じです。

身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先には握りこぶし2つ半の余裕がありますが、床下にリチウムイオン電池を搭載するので床の位置が高くなっています。

そのために膝の持ち上がる座り方になりやすく、長距離のドライブでは太ももの裏側が座面から浮いてしまい、疲れや違和感が生じる原因になあることもあります。特に長身の同乗者がいる世帯は、後席の座り心地を必ず実車でチェックしましょう。

ガソリン車並みの安心感! 1回の充電で最大734kmの航続距離

それでも新型トレイルシーカーは、走行性能が優れ、荷室も使いやすいクルマです。駆動用リチウムイオン電池の総電力量には74.7kWhの余裕があり、1回の充電で2WDは734km、4WDでも690kmを走れます。

新型トレイルシーカーの航続距離一覧表

駆動方式総電力量一充電走行距離

2WD

74.7kWh

734km

4WD

74.7kWh

690km

ちなみにスバル レヴォーグ レイバックは、WLTCモード燃費が13.6km/Lで燃料タンク容量が63Lなので、1回の給油で走行できる距離は857kmです。

新型トレイルシーカーは、ガソリンエンジン車と比較しても、十分な航続可能距離を確保しています。したがって「ET-SS」4WD(594万円)は選ぶ価値の高い電気自動車と言えます。

結論:新型トレイルシーカーは「実用性」と「コスパ」で選ぶ電気自動車の賢い選択

新型トレイルシーカーは、スバルの強みである走行性能と、ワゴンならではの圧倒的な積載性を高い次元で両立させた一台です。

姉妹車の「bZ4Xツーリング」が上級グレードに特化した戦略をとる一方で、新型トレイルシーカーは日常使いに十分すぎるほどの標準装備を備えたベーシックグレード「ET-SS」を主力に据え、4WDでも600万円を切るという「買いやすさ」を提示してきました。

電気自動車特有の床の高さやボディサイズといった注意点はあるものの、補助金を活用すればガソリンエンジン車に近い予算で手に入れることも可能です。

「家族でキャンプに行きたい」「でも家計への負担も大切にしたい」というファミリーユーザーにとって、魅力的な選択肢となるでしょう。気になる方はぜひ一度、お近くの販売店で実車の広さや乗り心地をご自身の目で確かめてみてはいかがでしょうか。

【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:佐藤 正巳/堤 晋一 画像提供:SUBARU/トヨタ自動車】

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筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

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