ホンダ 新型フィット、その売れ行きは実は善戦している!?【2020年話題のクルマを振り返る】

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2020年も残すところあと1ヶ月を切った。世界的なコロナ禍の中にあっても、国内では様々なニューモデルが登場し、むしろ例年より多くの話題を呼んだ1年だった。そんな2020年を振り返る第5回は、2020年2月に発売開始されたホンダ 新型フィットをおさらい!

目次[開く][閉じる]
  1. 新型ではユーザーニーズに沿って、5種類のボディタイプを用意
  2. 2020年度上期販売台数ランキングでは4位にランクインした新型フィット
  3. 真のホンダの屋台骨となれるのか?

新型ではユーザーニーズに沿って、5種類のボディタイプを用意

2019年10月に開催された東京モーターショー2019で初披露され、2020年2月に発売開始となったホンダ 新型フィット。

4代目となる新型モデルでは、歴代モデルが築き上げた優れた性能や機能をベースに、数値では表せない心地よい「視界」「座り心地」「乗り心地」「使い心地」という4つの心地よさを提案している。

今回からユーザーのライフスタイルやライフステージに合わせ、シンプルで自分らしさを表現する「ベーシック」、生活になじむデザインと快適性を備えた「ホーム」、アクティブに過ごしたいユーザーのための「ネス」、エンジョイライフに応える「クロスター」、洗練と上質を兼ね備えた「リュクス」といった、5タイプのボディスタイルを用意。

それぞれパワートレインには、1.3リッター 直4+CVTの他、1.5リッター 直4に2つのモーターを組み合わせたハイブリッド「e:HEV」を用意。どちらも変速ショックもなく、スムースな加速が魅力だ。

その他、先進安全装備では、衝突被害軽減ブレーキはもちろん、全車速追従式ACCなどクラストップレベルを誇るホンダ自慢の安全運転支援システム「Honda SENSING」が全車標準装備となる。

2020年度上期販売台数ランキングでは4位にランクインした新型フィット

そんな新型フィットの売れ行きはというと、一般社団法人 日本自動車販売協会連合会(自販連)が発表した、2020年度上期(4月~9月)の乗用車ブランド通称名別順位(軽自動車除く)では、4位にランクイン。

全く同じタイミングで現れたライバルのヤリスを含むトヨタの小型車3台が上位を占めるも、コロナ禍の影響を直撃したタイミングにしては、約5万台(月平均およそ8420台)と善戦している。

さらに、デビュー直後の2020年3月単月で見比べてみると、2位にフィット(14845台)、3位がヤリス(13164台)と、当初はフィットが上にランクイン。その後は、ヤリスに順位を抜かれてしまうも、2位、3位、4位、5位、4位と8月まではTOP5以内にランクインしている。その後、9月以降は6位、7位、8位と徐々にランクを落としてしまうが、販売台数だけ見ると直近9~11月の3ヶ月の平均ではおよそ8300台と、上半期の平均と大きな差はない。

その間、ライバルのヤリスはというと、9月以降は月平均およそ20000台近くの販売台数を記録。圧倒的に差が広がったようにも見えるが、この数値は2020年8月31日(月)に発売された新型ヤリスクロスを含むヤリスファミリー全体の販売台数となっている。トヨタ広報によると、その内約60%強がヤリス単体を占めているとのことで、およそ13000台前後と推測される。となると、こちらも上期販売台数の79400台の月平均と実は大きく変動がないことがわかる。

真のホンダの屋台骨となれるのか?

トヨタとの販売拠点数の圧倒的な差や、客層の近い軽自動車というカテゴリーに自社のN-BOXという絶対王者がいることも考えると、一概に不振とも言い難い新型フィットの売れ行き。

ただ、勿論これからもこの構図が続くとは限らない。2020年12月末には新たなライバル、日産 新型ノートがいよいよ発売開始となるほか、同じくN-BOXもマイナーチェンジを控えている。

歴代の安定した使い勝手の上に、進化した走行性能、そして2種類のパワートレインと5種類のボディタイプ(グレード)から選択するというクルマ選び初心者の方にも分かりやすくなった新型フィット。

果たして、真のホンダの屋台骨となれるのか、引き続きその動向に注目したい。

[MOTA編集部]

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12万円300万円

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