最高速324km/h!2億円越え!すべてが“スーパー”なフェラーリ F40【MOTA写真館】
- 筆者: MOTA編集部
フェラーリ F40は、1987年にフェラーリ創業40周年を記念したモデル。世界初市販車として最高速度320km/mを超え、当時の新車販売価格が4650万円と高額だったにも関わらず、日本でもオーダーが殺到したという。2020年時点で33年が経過した今でも根強い人気を誇るF40だが、どんな車だったのか振り返ってみよう。
まさに行動を走るレーシングカー!エンツォ・フェラーリの想いを体現
フェラーリの創業者であるエンツォ・フェラーリ自身が企画したモデルであり、エンツォ・フェラーリが企画した最後のモデルとなった。「そのままレースに出られる市販車」という車作りを体現したモデルであり、非常にスパルタンなモデルに仕上がっている。
今やスーパーカーやスポーツカーで、当たり前のように使われるカーボン素材をフレームに使用し、ボディのデザインはピニンファリーナによるものだが、前後ともに張り出したフェンダー、大きなリアウィング、空気を見方にする造形で、レーシングカーさながらのデザイン。インテリアも走るための装置とエアコンのみで、余計なものが一切ないレーシングカーのような趣だ。
また、室内側にドアノブはなく、ワイヤーを引いてドアを開けるといった作法もレーシングカーを思わせるポイント。ステアリングやブレーキにパワーアシストはなく、クラッチペダルの重さはフェラーリ F40の課題ではあったが、それ以上に速さでフェラーリファンを虜にした。
背中にはV12ではなくV8ツインターボ
リアミッドシップに搭載されるエンジンは、3000cc V型8気筒 DOHC ツインターボエンジンで、最高出力は478馬力、最大トルクは58.5kgmを発生し、0-200km/h加速12.0秒、0-1000m加速は21.0秒。最高速度は324km/hにも達し、世界で初めて最高速度が320km/hを超えた市販車となった。
日本では「走る不動産」として話題に
日本にも正規輸入されたフェラーリ F40は、新車販売価格4650万円であったのにも関わらずオーダーが殺到。製造期間が日本のバブル経済と被っていたこともあり、新車価格をはるかに超える2億5000万円で取引されることもあった。もちろん、F40を普段の足として使用するオーナーは皆無であり、“走る不動産”と呼ばれたことも納得だ。
スペックや価格
■全長×全幅×全高:4,430mm×1,980mm×1,130mm
■エンジン:V8 2936cc DOHC ツインターボ
■最高出力:478PS/7000rpm
■最大トルク:58.5khm/4000rpm
■最高速度:324km/h
■トランスミッション:5速MT
■駆動方式:MR
■生産台数:1311台
■日本正規輸入台数:59台
■製造期間:1987年~1992年
■新車価格:4650万円
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