生産中止なんて許さない! 次期モデルの登場が待ち遠しいクルマ 3選

東京モーターショー開催年に期待したい次期モデル

日本を代表するスポーツカートヨタ GRスープラや、メーカーとして初めて本格的に開発を行った日産 デイズなど、2019年も話題のニューモデルが続々とリリースされている。

そんな中、一定の支持を集めているにも関わらず、なかなかフルモデルチェンジの発表がないモデルも少なくない。今年2019年は、2年に1度の東京モーターショー開催の年でもある。「あのモデルの新型はまだ!?」というもどかしい思いをしている諸兄も少なくないだろう。

そこで、今回は、“生産中止なんて許さない! 次期モデルの登場が待ち遠しい3車種”を、一部筆者の妄想を踏まえてお話していきたいと思う。

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絶やしてはならない2ドアスポーツクーペ“トヨタ 86&スバル BRZ”

冒頭でも触れたトヨタ GRスープラの発売は、トヨタとBMWというビックネーム同士の共同開発という、間違いなく2019年を代表するトピックの1つだ。しかし、2019年から遡ること7年前の2012年、トヨタとスバル(当時は富士重工業)が共同開発したトヨタ 86とスバル BRZが発売された。

一般的に7年というのは、多くのモデルがフルモデルチェンジを受けるタイミングであり、否が応にも時期トヨタ 86とスバル BRZの登場への期待が高まるのは必然と言えるだろう。そんな中、ネット上にもさまざまな情報が飛び交い、“水平対向エンジンの廃止”“排気量アップ”ついには、“この一世代でモデル廃止”などという噂が出回っている。だが、これらの情報は極めて信ぴょう性がないと筆者は考える。

今のトヨタとスバルならという期待

なぜならば、BMWと協業という形で、スープラを見事復活させたことは、トヨタにとって大きな経験となったはず。決してスバルを軽視するわけではないが、86とBRZのときに比べ、BMW Z4とGR スープラの開発には、相当な苦労があったことは想像に難くない。

つまり、今のトヨタであれば、スバルを上手に巻き込みながら、現行モデルのコンセプトを崩さないカタチで、さらに魅力的な次期86やBRZを開発できるはずだ。

そして、クルマ文化発展のためにも、200万円台後半から購入できるMT設定のあるスポーツカーを決してなくしてはならないと思うのは、筆者だけではないだろう。

“日産 マーチ”の魅力は常に個性を忘れないこと

軽自動車の陰に隠れているが、1リッター前後の排気量と、使い勝手と取り回し性能に優れたコンパクトカーは、日本が世界に誇れるジャンルの1つである。

トヨタ ヴィッツやホンダ フィット、そして、日産 ノートが奮闘する中、一時は国民車とまで言われることがあった日産 マーチをお忘れではないだろうか。

マーチはこれまでフルモデルチェンジを受けるたび、必ず明確なコンセプトを持って開発されてきた。お手頃な価格の国民車でありながら、ラリーで勝つために、スーパーチャージャーとターボチャージャーの2基がけというぶっ飛んだ仕様の初代マーチスーパーターボ。まだまだ無難なデザインのクルマが多かった時代に、カエルのようなフェイスで人気となった3代目(K12型)など、クルマ好きなら誰もが知るモデルばかりである。

今の日産に必要なのは個性だ

もちろん今の日産には、ドル箱モデルであるノートがある。そのため、同クラスでの食い合いはメーカーとして避けたいところだろうから、ココはぜひ、個性丸出しの1リッター以下ホットハッチとして生まれ変わって欲しい。

またデイズのヒットなどもあり、「マーチのフルモデルチェンジは期待できない」という声が多いのは重々承知している。だが、筆者としては、日産ブランド復活のためにも、今こそ本腰を入れて開発してもらいたいとも思うのである。

伝統を引き継いでもらいたい“スバル レヴォーグ”

スバルを語る上で忘れてはならないのが、ステーションワゴンブームの火付け役となったスバル レガシィだ。しかし、高性能なAWDシステムやパッケージングが、北米を中心とした海外から人気となり、その人気に後押しされる形で大型化。その結果、レガシィの国内人気は低迷してしまうが、そんな、レガシィの後継をして登場したのがスバル レヴォーグだ。

次期レヴォーグは、今年(2019年)の東京モーターショーで市販を前提としたコンセプトモデルがお披露目され、2020年中に発売されるというのが大方の見方。エンジンに関しては、現在開発中という、1.5リッター、1.8リッター、2.4リッターの3種類のダウンサイジングターボエンジン。プラットフォームは、スバルが採用を拡大しているSGP(スバル グローバル プラットフォーム)を採用される見通しだ。

現行型レヴォーグが今年で6年目に突入したことを考えると、これらの可能性はかなり濃厚で、MOTAの新車情報としても取り上げている。

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走れるステーションワゴンの魅力を固持して欲しい

筆者が次期レヴォーグに期待することは、ずばり、レガシィが固辞してきた、スポーツカー並みの動力性能を持ったステーションワゴンというキャラクターだ。

SUVほどの積載性はなく、ユーティリティという点では、最新のコンパクトカーや軽自動車も十分優秀であるのは間違いない。しかし、スバルの熱狂的エンスーであるいわゆるスバリストではなくとも、手ごろな大きさのステーションワゴンを求める声がなくなることはないだろう。だから、今まさに次期レヴォーグへの期待は、ほぼ飽和状態にあると言って良い。

[筆者:増田 真吾]

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増田 真吾
筆者増田 真吾

和太鼓とROCKを愛する自動車ライター。国産車ディーラー、車検工場でおよそ15年自動車整備士として勤務したのち、大手中古車販売店の本部業務を経験。その後、急転直下で独立しフリーの自動車ライターに転身。国家資格整備士と自動車検査員資格を保有し、レースから整備、車検、中古車、そしてメカニカルな分野まで幅広い知見を持つ。昔の彼女が付けた肩書は「熱血太鼓車バカ」。記事一覧を見る

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