フランクフルトMS 2009“私の注目車種はこれだ!”/小沢コージ
- 筆者: 小沢 コージ
- カメラマン:小沢コージ
トラバント nTコンセプト
いや笑った。というか、さすがだと思った。
そ、90年代にも日本で話題になったロシア製の“厚紙でできたクルマ”トラバントの復活!日本で言えば、スバル360・・・いや、“籠”の復活みたいなもんか(笑)。もっとも中身は別モンだけどね。
聞けば、ドイツの『ヘルパ・ミニチュアモデッレ』社ってところが出したコンセプトカーで、詳細不明だけど、見たとおりどっから見てもトラビで、中身EV。
公表データによれば、航続距離160km・最高時速130km/hで、そういう点だけは見事アップデートされております。
っていうか俺はマジで予言するけど、今後中国当たりで間違いなく“旧車EV復活ビジネス”が立ち上がる。例えば古くて役に立たなくなった名車、あるいはカローラみたいなクルマを電気自動車化させて復活させて乗るわけよ。EVにはそういう可能性がある。
ある意味、怖いけど面白いよね!
BMW 320d
これは非常にツウなマシンで、見てくれはフツーの最新3シリーズ。
中身にも駆動用モーターなんて使われてなくて、極々ありふれた(ホントは違うけど)技術のオンパレード。発売もドイツで来春。
でも、実力が凄い。なんと燃費が100kmあたり4.1リッター、つまりリッター24km!それもヨーロッパ基準でそうだから、俺の知り合いのドイツ人ジャーナリストは実走100kmあたり3.5リッター、つまり実燃費リッター29kmを達成!
コイツはすごい。ヘタするとプリウス並みだもんね。しかもカタログによれば最高速度は220km/hで走りもグー。果たしてその秘密は“超低回転技術”。
ある種の弾み車のようなものを利用し、エンジン回転1,000rpmを常用回転域としてるとか。まだまだネタは出てくるね!ドイツ!!
プジョー BB1
今年、電気自動車コンセプトは数あったけど、さすがはバイクの国、2輪の国だと思ったのがコイツ、プジョーBB1。
まだまだコンセプトで実現性は未定だけど、要するに全長2.5mの4人乗りで、中身はまたがって乗る“バイクの横2連アイデア”が斬新。
一見、大人4人がフツーに座ってるようだけど、実はまたがってます(特に後ろの人)。これでおそらくスペースを稼ぐんでしょう。
一番の問題は衝突安全だけど、バイク登録だったら無関係だもんね~!?なんてリクツは通じないか(笑)。
だけど、逆にガワをはがしてオープンエアーにすれば、バイクが並んで走ってるだけ!って捉えられてホントに安全基準が緩くなったりする?かも??
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