オトナになった3代目/新型 スマート フォーツー「edition 1」試乗レポート(2/4)
- 筆者: 河口 まなぶ
- カメラマン:和田清志/メルセデス・ベンツ日本
スマート特有の「息継ぎ」が姿を消し、滑らかな加速を手に入れた!
さらに印象的なのは、加速時の「息継ぎ」がなくなったことだろう。これまでは、簡易的な2ペダル式自動MTを使っていたため、変速時の機械によるクラッチ操作にどうしても「間」が生まれ、それがドライバーの頭を前後に揺するような動きになっていた。もっともいつしかそうした欠点も、スマートの特徴になっていたのだけれど。
しかし新型では、待望のDCTという2つのクラッチを用いて「間」をなくし、AT並みの滑らかさで変速する6速トランスミッション「twinamic(ツイナミック)」を手に入れたことで、あの「息継ぎ」とさよならした。
スマートの特徴にもなっていたそれがなくなったのは、昔からスマートを知っている自分的には寂しい気もするけれど、多くの人が満足してくれるのは最新モデルの滑らかさであることは間違いない。
3気筒 1リッターNAエンジンを搭載
そうしてスマートは立派な大人へと成長を果した。コンパクトカーと比べて遜色ないどころか、この小ささでこれほど優れた乗り味走り味を実現していることを考えると、相当に練りこまれたなと思えるし、手抜きのないクルマ作りがなされているなと感じる。
滑らかな変速を生むDCTと組み合わせられるエンジンは、1.0リッターの3気筒エンジン。
これは先代に搭載されたものをベースに進化させたもので、最高出力71ps、最大トルク9.3kgmを発生する。スマートのキビキビとした走りの源であると同時に、NA(自然吸気式)なので穏やかに感じる部分もあり、総じて爽やかな感覚を伝える。
[実際の走りはどうだったのか・・・次ページへ続く]
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