【スクープ!】2013年春導入のフォード 新型「フォーカス」をひと足お先にフォトインプレッション!
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7年ぶりに日本市場へ復活する3代目フォーカスに”FOCUS”!!
フォードジャパンは、2007年以来導入を止めていた小型ハッチバック「フォーカス」を、7年ぶりに2013年春より導入する。フォーカスは1998年の初代登場以来、世界中で既に1000万台以上を販売している。先行して世界で発売開始されている3代目モデルは、2012年1月~6月の半期において、世界で最も売れている乗用車の記録を叩き出しているほど。まさに、フォードを支える大ベストセラーモデルのひとつなのだ。
しかしながらここ日本では、アメリカンテイスト溢れる「マスタング」やSUVモデルなどに特化したブランド戦略を推し進めており、世界で愛される名車を味わうことが出来なかった。しかし、いよいよそんな日々にもおさらばだ!
オートックワン編集部では、2011年にフルモデルチェンジを果たした新型フォーカス、その日本仕様をひと足お先にスクープ! 詳細画像でお届けする!!
世界のベストセラーは全方位で抜かりの無い仕上がりだ
世界市場ではセダンやワゴンモデルなどもあるフォーカスだが、日本にやってくるのは、写真の5ドアハッチバックモデル。日本でのライバルは、ずばり「フォルクスワーゲン ゴルフ」だ。
フォードが展開する“キネティック(動的な)デザイン”コンセプトに則った、ダイナミックでスポーティなデザインが目を惹く。それでいて、圧倒的な広さを誇る室内・荷室空間も両立しているのは、さすが世界のベストセラーだけある。なお写真のモデルはエアロパーツが装着された「S」グレードのようだが、ノーマル仕様も用意されるのかは現時点では不明だ。
フロントには「アクティブ・グリルシャッター」を採用し、走行中の空気抵抗を軽減するいっぽう、エンジンが冷えている際にシャッターを閉じて暖機を早めることで、燃費と排ガスの低減も実現しているという。と聞いて、AE86レビンのエアロダイナミックグリルを思い出したアナタは立派なオジサン!?(良く分からないアナタはググってみてね)
日本仕様には、2.0リッターのガソリンエンジン車がラインナップされる。搭載されるのは、直噴「デュラテック」エンジン。Ti-VCT(吸排気独立可変バルブタイミング)やADFSO(Aggressive Deceleration Fuel Shut-Off:減速時燃料遮断機構)を組み合わせ、最高出力170ps(125kW)/6,600rpm、最大トルク20.6kg-m(202N・m)/4,450rpmを発揮するいっぽう、燃費性能も高めた。6速PowerShift(デュアル・クラッチ・トランスミッション)と組み合わされる。
さらに、コーナリング時に左右の駆動輪のトルク配分を調整し、アンダーステアを軽減する「トルク・ベクタリング・コントロール」や、時速30km/h以下で作動する安全ブレーキシステム「アクティブ・シティ・ストップ」が装備されるなど、走行性能や安全性能の面でも抜かりはない。
マイクロソフト社と共同開発したドライバー・コネクト・テクノロジー「SYNC」を搭載
新型フォーカス、エクステリア同様にインテリアも“キネティック デザイン”だ。しかし、ただ単に有機的でスポーティな形状というワケではなく、使い勝手の面においても十分に配慮されているのは言うまでもない。
インパネのセンターに位置するオーディオユニットには、マイクロソフト社と共同で開発したフォード独自のドライバー・コネクト・テクノロジー「SYNC」を採用。スマホや携帯電話と接続することで、音楽や電話を音声で操作することが出来る(ただし現時点では、コマンドは英語のみ対応のようだ)。
日本仕様の新型フォーカスは、2012年に完成したばかりのタイ・フォード工場製から、2013年春にはやってくる見込み。折りしもドイツ・フォルクスワーゲンも、日本における輸入車のベストセラー「ゴルフ」をフルモデルチェンジし、2013年半ばには国内導入を開始する。世界のライバル同士が、ほぼ同じ頃にここ日本でガチの勝負をすることになるのだから、実に楽しみだ。2013年の輸入車市場の盛り上がりぶりが、今から待ち遠しい!
[Photo&Report:オートックワン編集部]
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