スズキ、トヨタ・ダイハツ連合にリベンジ! 新型ソリオ vs ルーミー、買いなのはどっちだ!?(1/2)

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背の高い軽自動車でもミニバンでもないプチバンという絶妙な市場を作り出したスズキ ソリオ。トヨタ/ダイハツ/スバル連合からライバル車が登場し、苦戦を強いられていたが、ここにきてパイオニア的存在のソリオがフルモデルチェンジを果たした。カタログなどを見るにかなり進化しているようだが、果たしてどんな仕上がりなのか? 今回はガチンコライバルであるルーミーと比較しながらその実力を見ていく。

目次[開く][閉じる]
  1. スズキの旗艦車種がフルモデルチェンジ
  2. ソリオの荷室拡大も使い勝手はルーミーに及ばず!?
  3. 後席の座り心地は圧倒的に新型ソリオ
  4. 静粛性・走りともにソリオの勝ち!?
  5. 性能&価格は互角! 安全装備などを考えるとお買い得なのは新型ソリオ

スズキの旗艦車種がフルモデルチェンジ

最近はSUVの新型車が目立つが、小型/普通車でもっとも売れ行きが好調なのは相変わらずコンパクトカー。市場全体の約25%を占めるため、37%の軽自動車に次いで多いのだ。

2020年11月にスズキ ソリオ/ソリオバンディットがフルモデルチェンジを行った。全高が1700mmを超える背の高いコンパクトカーで、後席ドアはスライド式のため、外観は全長を短く抑えたミニバンという雰囲気になる。ボディが小さい割に、背が高いから車内もかなり広いのが人気の理由だ。

定番商品だから、試乗チェックを通じて、先代ソリオとライバル車のトヨタ ルーミーと比べてみたい。ルーミーは姉妹車のタンクを廃止した影響もあり、2020年10/11月は、1か月の登録台数が1万台前後に達しているのも見逃せない事実だ。

>>打倒ソリオ成功か!? バカ売れルーミーの全貌がコレ

ソリオの荷室拡大も使い勝手はルーミーに及ばず!?

新型ソリオの全長は3790mmだから先代型よりも80mm長く、ルーミーと比べても約90mm上まわる。新型ソリオのホイールベース(前輪と後輪の間隔)は先代型と同じ2480mmだから、ボディの後部を約80mm延長しているのだ。その結果、荷室長が先代型よりも100mm拡大されている。荷室長の数値は、後席を後端に寄せた状態で550mm、前側にスライドさせると715mmだ。

対してルーミーの荷室長は、後席を後端に寄せると500mm、前側にスライドさせると740mmだから、新型ソリオの荷室長はルーミーに肉薄。ソリオはフルモデルチェンジにより、ルーミーに比べて荷室が狭い欠点を解消させているのだ。

ルーミーは荷室の使い勝手にも力を入れている。床面を反転させると汚れを落としやすい素材が装着され、タイヤの汚れた自転車も気兼ねなく積める。ソリオは新型になって荷室を広げたが、荷物の収納性はルーミーが依然として優れている。

>>ソリオのラゲッジがさらに広く!? 使いやすさ抜群のラゲッジがコレだ

新型ソリオの全幅は、先代型に比べて20mm広い1645mmだが、ドアミラーの外側で測った実質的な車幅は先代モデルと同じだ。ルーミーの全幅は1670mmだから、新型ソリオがワイド化されてもルーミーよりは狭い。最小回転半径は、新型ソリオが4.8m、ルーミーは4.6〜4.7mだ。小回り性能はルーミーが少し優れている印象だ。

>>ソックリだけどサイズがかなり違う! 両者を画像で見比べ

後席の座り心地は圧倒的に新型ソリオ

インパネのデザインは新型ソリオ、ルーミーともにATレバーを高い位置に配置したミニバン風のレイアウトを採用し、コンパクトカーらしく機能的に造り込んでいる。ソリオは新旧モデルともに、メーターをインパネ中央の高い位置に装着する。質感は新型ソリオが上まわるが、ルーミーも不満はない。

>>開放感はソリオ!?  ソリオ&ルーミーの運転席を画像で比較

前席の座り心地は、新型ソリオに若干ボリューム感があって快適だが、先代型やルーミーと比べても大差はなし。新型ソリオの後席は先代モデルと大きな差はなく、新旧ともに少し腰が落ち込んで膝の持ち上がる姿勢になるが、違和感は生じないというイメージだ。

ただしルーミーの後席は、座り心地が大幅に悪化する。座面の柔軟性が乏しく、腰の収まりも良くない。床と座面の間隔が足りず、足を前方へ投げ出す座り方になるからだ。3〜4名の乗車を目的にルーミーを買うユーザーは、後席の座り心地を確認したい。

後席の頭上と足もとスペースは、両車とも十分に広い。身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の頭上空間は、新旧ソリオは握りコブシ2つ分、ルーミーもコブシ1つ半の余裕がある。

後席に座る乗員の膝先空間も同様だ。後席のスライド位置を後端に寄せると、身長170cmの大人4名が乗車した状態で、後席の膝先空間は新旧ソリオ、ルーミーともに握りコブシ4つ分に達する。前後席に座る乗員同士の間隔は、新旧ソリオが1080mm、ルーミーは1105mmだ。この数値はLサイズセダンを上まわる。先代ソリオは、後席に座ると肩まわりが少し窮屈だったが、新型はそこも改善している。

>>後席に中央に注目! アームレストorヘッドレスト両者の違いはここにあり

スズキ/ソリオ
スズキ ソリオカタログを見る
新車価格:
164.8万円231.8万円
中古価格:
14.8万円312.2万円
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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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