ポルシェ ケイマンR 試乗レポート/桂伸一(1/3)
- 筆者: 桂 伸一
- カメラマン:オートックワン編集部
ボディを極限まで軽量、そしてパワーは330psへ
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ポルシェの看板モデルは言うまでもなくリアエンジン、リアドライブの「911」である。近年その立場を脅かす微妙な存在が、ミドシップモデルのボクスターとケイマンであることは、みなが薄々と感じているところ。
そんななかで誕生した「ボクスタースパイダー」は、軽量化が生むフットワークの鋭さと、パワフルなエンジン特性から世界中で人気になった。そのクーペ版である“ケイマンR”の登場は、さらに多くのファンを魅了し増殖させることが予測できる。
車重の軽量化とエンジン性能を高めることがクルマの運動性能、特にスポーツカーのように走行性能に特化すればするほど、その違いが実体験できる。
ケイマンRは、それまでの最強版であったケイマンSからさらに50kgの重量を削ぎ落として1340kgに仕上げた。3.4Lの排気量とエンジントルクは37.8kgmで変わらないものの、パワーは10ps高い330psにアップ。
ミッションは6速MTと瞬時の自動変速を可能にする7速PDKの2種類が用意され、テスト車と同じ6速MTどうしで性能比較すると、最高速はケイマンSの277km/hに対して、ケイマンRは282km/hまで伸びる。
0-100km/h加速は6速MTが5.2秒から5.0秒へ。7速PDKは5.1秒が4.9秒へとケイマンRが瞬発力を示す。
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