ポルシェ ケイマンR 試乗レポート/桂伸一(2/3)
- 筆者: 桂 伸一
- カメラマン:オートックワン編集部
妥協を許さない人間工学的見地は、さすがはポルシェ
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ひと目でケイマンRだとわかるのは、固定式のリアスポイラーの装備と、ドアミラー、サイドインテーク、サイドのポルシェロゴとストライプが、ブラックまたはシルバーの「コントラストカラー」と呼ばれる対照的な色使いが配されているか、否か。
専用の20mmローダウンしたサスペンションは、全高の低さはもとより、タイヤとホイールアーチの隙間を縮めて“クール”な関係を築いていることも、ケイマンRのひとつの個性である。
インテリアはブラックを基調に、ボディカラーと同色のセンターコンソールとダッシュボードのトリムに目が行く。レッドのシートベルトとドアのプルストラップの組み合わせも新鮮だが、ブラックの組み合わせも用意。
腰と上体を確実にサポートするスポーツシートは、特に横方向のGが高いスポーツカーではさらに有効だ。これも軽量化に貢献していて、それだけで15kgを削ぎ落とす。同様にアルミドアの採用でマイナス15kg。
ストイックな走りに拘るのであれば、レスオプションとしてエアコンを省くことでさらに12kgの軽量も可能だが、ロードカーとしての使い勝手を考えると、お薦めはしない。
シートに腰を深く沈め、3つのペダル(6速MT故に)を余裕で踏み込める位置にスライド量を合わせて、調整幅の広いチルトとテレスコピックでステアリングの位置を固定すると、まさにクルマと同化した一体感が生まれる。こうしてドライビング姿勢を造った時に、少しの妥協も起こらないところは、スポーツカー一筋のポルシェらしい人間工学的な見地からであろう。
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