オペル ヴィータ 試乗レポート
- 筆者: 西沢 ひろみ
- カメラマン:原田淳
カーナビを標準装備したお買い得バージョン。タウンモデルらしい仕上がりも好感が持てる。
02年モデルから3種類のエンジンを5グレードに展開するヴィータシリーズの、中間グレードのGLSに国内ユーザーの需要が多いDVDオペルナビゲーションシステム付AVステーションを標準装備したのがGLS-Naviだ。とはいってもこのカーナビは、タッチパネル操作が自慢の富士通テン製。ドイツ製ではない分、使いやすさはお墨付きといっていい。車両価格はベースのGLSに対して20万円高の207万円となるが、これ以外の専用装備はまったくない。つまり、20万円でDVDカーナビ+TV+CD+MD+AM・FMラジオがつくと考えれば、結構お買い得バージョンといえるだろう。ただしルーフの右後方に装着されるGPSアンテナは、いかにも後付け的なのが気になる。
オペル自慢の1.4Lエコテックエンジンは、1.2Lに対して排気量が多くなっただけの元気の良さが味わえる。4速ATとのマッチングもよく、スムーズな変速と軽快な走行フィールが楽しめる。乗り味は国産車に比べるとカチッとしているが、いわゆるドイツ車的な硬さはなく、国産車から乗り換えてもそれほど違和感は抱かないだろう。室内は、センターパネルやセレクトレバーにマッドシルバーがあしらわれ、質実剛健ながらすっきりした印象。幾何学模様のシート地も、カジュアルで楽しい雰囲気を演出している。後席は、アップライト気味の着座姿勢と足入れ性の良さが窮屈感を取り払っている。
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