いつの間にこんな格好良くなってた!? 帰ってきたオペル、日本のラインナップを全部見せ【外車のススメ】(1/2)

新生オペル、どこで買えるの? いつから買えるの?

以前は日本にも正規輸入されていたドイツの「オペル」。戦前の1927年から販売を開始した由緒正しき輸入車メーカーで、1990年代に輸入元がヤナセとなった際、ピーク時には年間3万8千台以上を売り上げたこともあります。その後、ヤナセから輸入権を得たGM日本法人による価格見直しなどで販売数が減少したため、残念ながら2006年に日本市場から撤退してしまいました。

そして時は流れて2020年3月。プジョー・シトロエン傘下に2017年から入っているオペルが、日本への再上陸を発表したのです。

まずは東名阪エリアからスタートし、2023年頃までに全国展開へ

1931年にアメリカのGM(ゼネラルモーターズ)の完全子会社になったオペルは、長年GMグループの一翼を担ってきましたが、2009年のGM破綻によって、GMはオペルブランドを手放すことになりました。

そして2017年3月、プジョー・シトロエンを擁するグループPSAがオペルを買収……という経緯を経て現在に至ります。そのため、オペルの日本再発売は、基本的にPSA主導で進むことになっています。

まずは東名阪の主要都市を中心にオペルの販売拠点を開設。続けて2023年頃までに、全国各地の都市にオペルディーラーを展開すると予定です。そのため、PSAの日本法人・グループPSAジャパンでは、既存のプジョー・シトロエンディーラーを活用したオペルの販売網構築も進めているようです。

PSAの発表では、日本でのオペル発売開始は2021年夏以降とのこと。日本を含め、世界中が新型コロナウィルスの影響を大きく受けてしまいましたが、オペルの日本再上陸がスケジュール通りに進むといいですよね。

ラインナップにはSUVやカングーのライバルとなるモデルも

前述の通りオペルとGMの関係は深く、「GMの欧州部門」的なポジションを担ってきたため、従来のオペル各車はGM系技術で設計されていました。しかしグループPSAに入って以降は、ベース技術がプジョー・シトロエンに移行しており、日本導入が予定される新生オペル3車種は、PSA傘下で開発されたモデルのみを予定しています。その理由は、新しいオペルがプジョー・シトロエンと共通の部品や設計を共有しており、部品供給体制やメカニックの教育などに大きなメリットをもたらすためです。

では、さっそくその3車種を見てみましょう!

一世を風靡したコンパクトカー“オペル ヴィータ”が帰ってくる!

日本では1995年に発売開始したコンパクトカー「ヴィータ」は、シンプルでセンス良いデザイン・豊富な安全装備と戦略的な価格で、日本でもヒット作となりました。

実はヴィータは日本名で、本当の車名は「コルサ」。日本では2代目コルサ(コルサB。オペルでは伝統的にモデルチェンジごとにアルファベットが進みます)と3代目コルサ(コルサC)がヴィータとして販売されました。ちなみに初代コルサも「100i/130GT」として売っていましたね。

これまでコルサの名前が使えなかったのは、そう、以前トヨタに“コルサ”というクルマがあったため。日本再発売となるコルサは、どんなネーミングになるのでしょうか。

本国ではEV仕様も存在、日本仕様はどうなる!?

現行型コルサは2019年登場の6代目・コルサFです。当初はオペル=GM主導で開発が進んでいましたが、オペルがPSA傘下入りしてから、プラットフォーム・エンジンを含めほとんどがプジョー・シトロエン系技術ベースに変更されています。日本に入ってくるグレードは未定ですが、本国では1.2リッターガソリン、1.5リッターディーゼル、さらにはEV(電気自動車)がラインナップされていることから、ひょっとしたらEV版も用意されるかもしれません。

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遠藤 イヅル
筆者遠藤 イヅル

1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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