7割以上が“自分で運転したい” 自動運転のクルマに乗り換えない理由とは【みんなの声】
- 筆者: MOTA編集部
自動運転技術が搭載されたらクルマを乗り換える人が増える?
2019年秋に登場する新型の日産 スカイラインに搭載されるプロパイロット2.0。高速道路で手放し運転が可能になるという運転支援技術によって、自動運転技術が進歩してきているとわかります。向かい合わせでお喋りをしていたら目的地に到着していた、そんな夢のような体験のできる自動運転機能を搭載したクルマが発売されれば、乗り換えたいと思う人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「自動運転技術が進んだら、クルマを乗り換えたいと思う?」という質問で、MOTAのTwitterフォロワーの皆さんにアンケートを実施しました。
Q.自動運転技術が進んだら、クルマを乗り換えたいと思う?
■乗り換える:25%
■乗り換えない:75%
(投票数:324票)
それでは皆さんの意見を見てみましょう。
皆さんの声
<乗り換えたい派>
・自動運転機能付きのクルマが出たら即乗り換えというわけではないが、新技術を享受してみたい。次のタイミングでは運転支援機能搭載車にすると思う。
<乗り換えしない派>
・自分で所有するなら、やっぱり運転が楽しめるクルマを選びたい。
・わざわざクルマを乗り換えるくらいならタクシーの方が安い。クルマは楽しむために持つもの。
・クルマを「操作する」「運転する」というより、「設定する」という感覚に近くなる。新しい機能は気になっており購入も前向きに考えていたが、それだけのために購入したいとは思わない。
・楽にはなるが、運転する楽しみが無くなってしまう。
・クルマを運転する事が好きで、クルマに乗っている。自分で運転できないのなら電車とかの公共交通機関を使うと思う。
・やはり可能であれば自分で運転したい。
<その他の意見>
・乗り換えるというより、増車して目的別に乗り分けたい。
・技術が進むのは喜ばしい。しかし法律や保険のシステムが対応しないうちは、手放しで喜んで乗り換えたいとは思えない。
・日産 スカイラインだから買う。運転支援機能はおまけ程度にしか考えていない。
調査を終えて
調査の結果、乗り換えない人の割合は、回答者の7割以上という結果になりました。
MOTAのフォロワーには、クルマの運転好きが多いと思われます。そのため、自動運転技術が進んでも乗り換えないという人の割合が高かったのかもしれません。少なくともクルマ好きの大半が自動運転を理由には乗り換えないということが分かりました。
アンケートの対象が広がったときには、割合はどうなるのでしょうか。自動運転技術が進めばクルマを乗り換えたいという人がもう少し増えるのではないでしょうか。
運転操作を楽しみたいという声が多数
皆さんの意見の中で多かったのは、AIに運転のすべて任せるのではなく、ドライバーとしても運転を楽しみたいという声でした。運転が楽しめないのなら公共交通機関を利用しているのと同じという意見もありました。クルマは移動手段であると同時に、運転操作を楽しむことが出来るもの。運転好きからすれば、これは欠かせない要素でしょう。
マイカーの車内は、自分の部屋のような安心感がありますよね。画像で紹介をしておりますが、自動運転搭載によって車内のレイアウトが変わり“移動する個室”のようになるかもしれません。そういった進化も楽しみではないでしょうか。
また法律・保険が早く整ってほしいという話もありました。たとえば日産 プロパイロット2.0で手放し運転時に事故が起こったとき、現時点の法律ではどうなるかが気になるところです。
どこからが自動運転? 運転支援技術はいまどこまで進んだ?
運転支援技術は、搭載される技術によって0〜5までのレベルに分けられています。「レベル2」までは、主に運転をサポートする技術であり、万一事故を起こした際にはドライバーの責任となります。
「レベル3」以上になると基本的にはドライバーが操作を行う必要はないため、事故の責任はドライバーではなくクルマになると言われています。そのためレベル3のハードルが高く、レベル2までは運転支援、レベル3以上から自動運転と呼べるようです。手放し運転が可能なプロパイロット2.0はどの位置にあるのか? 答えはレベル3に近い「レベル2」です。
■レベル0:運転者が全ての運転操作を実施する。
■レベル1:車線はみ出し警告、先行車との距離を一定に保つために自動で加減速を調整する機能などを搭載。
■レベル2:ステアリング操作と加減速の両方が連携して運転をサポート。現在の最高水準。
---大きな壁---レベル3以降はシステムが主体となり自動運転と呼べる---
■レベル3:高速道路など特定の場所でドライバーの操作は不要。緊急時のみドライバーが対応する。
■レベル4:高速道路など特定の場所でドライバーの操作は不要。緊急時すらもドライバーの対応は不要。
■レベル5:場所の限定もなく、すべての運転をシステムが行う
プロパイロット2.0は運転支援であり、事故の過失は運転手にある
プロパイロット2.0とはハンズオフ(手放し運転)が実現できる運転支援機能。システムが提案してきた車線変更や追い越しなども、ハンドルに手を添えてスイッチを押すだけで可能というもの。
■ハンズオフの条件1.ナビで行き先を設定すること
2.高速道路で単一車線のみ、本線合流後から出口まで
3.運転者が前方を注視している事
条件の3つ目にもあるようにドライバーが前方を注視し、ハンドル操作が出来る状態にある必要があります。ドライバーが前方を注視をしているか、センサーでモニタリングをされています。センサーで居眠り運転などを感知すると、何度か警告をしてきます。それでもドライバーからの反応がない場合には緩やかな減速の後に停車します。
このようにプロパイロット2.0でハンズオフの状態になっていたとしても、ドライバーは前方の注視が必要であり、自動運転ではなくあくまでも運転支援機能なのです。自動運転レベルではレベル2に該当します。そのため事故を起こしてしまった場合はドライバーの過失になります。
よそ見をしたり、眠ったりすることは出来ませんが、自分でハンドルを握りアクセルをコントロールすることに比べたら疲労も軽減されるはずです。プロパイロット2.0早く試してみたいですね。
自動運転への進歩の例としてプロパイロット2.0を例にあげましたが、自動運転の技術は凄い勢いで進歩しています。自動運転技術だけでなく法整備なども進んでいくことでしょう。クルマとして運転する楽しさや喜びと自動運転の便利さが両立される未来に期待しましょう。
[筆者:MOTA編集部]
【毎週火曜日・土曜日は、クルマにまつわる質問を調査する連載「みんなの声」をお届け! 次回もお楽しみに】
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