ここまで進化した! あると便利な軽自動車の「ACC」各メーカー性能の違いは?【I LOVE 軽カー】(1/2)
- 筆者: 工藤 貴宏
軽自動車は広い居住空間や高い利便性だけ? やっぱり事故ったら普通車に比べて危ない? そんなこと全然ありません! 最近の軽自動車は安全性能が格段に進化しているのです。ここでは、具体的に何がどう進化しているのか、メーカーによって何が違うのかを、各安全装備ごとに分かりやすくお届け!
今回は、高速道路走行時にドライバーをサポートする「ACC」について解説していきます。
▼前回の軽自動車の衝突被害軽減ブレーキ解説はこちら
驚くほど進化しているクルーズコントロール
「クルーズコントロール」と呼ばれる装備をご存知だろうか?
高速道路走行時にドライバーをサポートするアイデアで、セットするとドライバーがアクセルペダルから足を離しても速度を一定に保ってくれる機構だ。ドライバーのアクセル操作に代わり、状況に応じたエンジン回転にクルマ自ら制御するのである。ドライバーはアクセルを踏み続けなくてもいいから疲労を軽減でき、高級車を中心に1980年代から存在している。
そんなクルーズコントロールが、近年は驚くほど高度に進化。そして軽自動車にも搭載が進んで身近になっているので、今回はその話をしよう。
現在主流のACCにも種類は様々
まず進化だ。かつてクルーズコントロールといえば「速度を一定に保つだけ」だった。ところが90年代中盤になると、前方の状況を把握して、自車の速度を前を走るクルマに対し自動調整しながら追従走行をする制御が登場した。「速度を一定に保つ」から「状況に応じて自動調整する」へと大きく進化したのである。これが「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」と呼ばれるものだ。減速までおこなってくれるのである(ただしACC単体では急ブレーキまでは対応できない)。
そんな便利なACCだけど、ベーシックなタイプでは、渋滞などで車速が低くなるとドライバーの介入が必要となる。制御が難しくなることを理由にシステムの作動がキャンセルされて速度管理がドライバーへと戻されるからだ。その際の下限速度は30km/h程度が一般的で、渋滞時は利用できない。
「渋滞対応ACC」なら低速域もフォロー
しかし、なかにはノロノロ走行するような低速域まで利用できるタイプも存在する。これが「渋滞対応ACC」と呼ばれるものだ。停止するまではACCが機能するので渋滞時のドライバーの手間は大きく省けるようになる。ただし、これにも足りない部分がある。車両が完全に停止すると「停止保持」はおこなわずシステムがキャンセルされる仕掛けになっているのだ。
もっとも高機能なのが停止保持機能付き
さらにその先、ドライバーの操作なしに「完全停止後の停止保持」までをおこなう仕掛けも登場。これが「停止保持機能付きACC」である。渋滞で完全停止したあとも、再発進する停止中まではドライバーの操作が必要ないのだから便利だ。いま、もっとも進んだACCのタイプといえる。
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