日産 リーフe+(イープラス) 公道試乗|“400km走るリーフ”の実力を試す(1/5)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:小林 岳夫・オートックワン編集部・日産自動車
悲願達成! 400km航続可能なリーフが誕生
バッテリー容量を増やせば航続距離は伸びるが、その分価格や重量も増すジレンマ
日産が量産型の電気自動車(EV)、初代 「リーフ」の販売を開始したのは2010年のこと。100%電気で走るEVは、当初は都市型の小型モビリティとしての活躍が期待されたが、リーフは5人乗りのハッチバックスタイルで登場。敢えて乗用車然とした形にすることで、エンジン車から乗り換えても違和感なく受け容れられることを尊重したパッケージといえた。
モーター駆動で走るEVは、スマホと同じように、バッテリーに充電した電力を使って動く。ただし、満充電で走れる航続距離はエンジン車よりも短く、ドライブは充電スタンドの位置や充電するタイミングを考慮しながら移動することが要求されるワケだ。電欠すれば当然動けなくなる。そんな不安やわずらわしさを解決するには、バッテリーの容量を増やすというのが一つの解決策だが、バッテリーを増やせば車両価格が高くなること、そして重量増や車内空間への影響が懸念される。
市販化されて歴史が浅いEV。クルマを作る側も、利用する側もどれだけバッテリーを積んでいたらいいものかと探っている状況だ。
>>リーフe+を画像で徹底チェック![フォトギャラリー]
日産リーフの歴史はバッテリー進化の歴史
バッテリーの進化はEVの価値に直結している。リーフのバッテリーの変遷に目を向けると、初代からみてその容量は24kWh→30kWh→40kWhと年を重ねるごとにスペックを高めてきた。そして遂に、2018年10月に登場した「リーフ e+」(イープラス)は、62kWh の大容量バージョンを追加。2代目リーフの40kWh仕様の場合、満充電にした状態ではJC08モードで400kmの航続距離を示していたのに対し、62kWh仕様はバッテリー容量が55%アップしたことで、航続距離は40%アップとなる570km(WLTCモードでは458km)にまで伸びた。
実際の走行では、アクセルペダルの踏み込み量やエアコンなどの電力消費量によって、走れる距離は変化するが、そうした状況を差し引きしても、「リアルワールドで400km程度走れるEVが登場した」というのが、今回ご紹介する62kWh仕様の「リーフ e+」最大のトピックとなる。
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