日産 リーフe+(イープラス) 公道試乗|“400km走るリーフ”の実力を試す(5/5)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:小林 岳夫・オートックワン編集部・日産自動車
【まとめ】ズバリ! 日産 リーフe+(イープラス)は買いか
力強く、基本性能もレベルアップしたリーフe+
いずれにしても、62kWhのリーフ e+は力強さのインパクトはあるし、クルマとしての基本性能レベルも高められている。実走行で検証を重ね、丹念に練り込んだクルマづくりには、世界で最も多くEVを販売してきた日産自動車のEVに掛ける意気込みが感じられた。
日産の調べによれば、62kWhのバッテリー容量で走れる距離は、一般的なエンジン車が1日あたりで走る走行距離の99.5%までをカバーするレベルに到達したという。自宅に充電設備がある場合は出掛ける前の充電が可能だが、充電設備がないマンション住まいのユーザーであっても、出先で充電すればEVを利用することは可能だろう。
自分にちょうどいいリーフを選ぶのが正解
さらに、面白いデータが公表されている。
大容量バッテリーの仕様を待っていたユーザーがいる一方で、むしろベーシックな40kWhの方が「自分のライフスタイルに合っている」として、購入する人が全体の60%を占めているそうだ。
選択の幅が拡がったことは、生活の中でEVと上手に向き合うにはどうすればいいのかと考える機会となり、EVライフがより現実のものとして受け止めやすくなった。
自分に丁度いいモデルを選ぶという流れは、EVの本質的な価値に対する理解が深まりはじめた証拠ではないだろうか。
[筆者:藤島 知子/撮影:小林 岳夫・オートックワン編集部・日産自動車]
日産 新型リーフ e+(イープラス) とノーマルモデルのスペックを比較
日産 新型リーフ e+(イープラス) とノーマルモデルのスペックを比較 | ||
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リーフ e+ | リーフ(ノーマル) | |
グレード | G | G |
駆動方式 | 2WD | 2WD |
駆動用バッテリー容量 | 62kWh | 40kWh |
一充電走行可能距離(JC08モード) | 570km | 400km |
一充電走行可能距離(WLTCモード) | 458km | 322km |
最高出力 | 160kW/4600-5800rpm | 110kW(150ps)/3283-9795rpm |
最大トルク | 340N・m/500-4000rpm | 320N・m(32.6kgf・m)/0-3283rpm |
車両重量 | 1680kg | 1520kg |
荷室容量(VDA) | 435L | 435L |
乗車定員 | 5人 | 5人 |
全長 | 4480mm | 4480mm |
全幅 | 1790mm | 1790mm |
全高 | 1545mm | 1540mm |
ホイールベース | 2700mm | 2700mm |
最低地上高 | 135mm | 150mm |
メーカー希望小売価格(消費税込) | 4,729,320円 | 3,999,240円 |
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