日産 リーフe+(イープラス) 公道試乗|“400km走るリーフ”の実力を試す(4/5)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:小林 岳夫・オートックワン編集部・日産自動車
日産 リーフe+の走りはどこが進化した!?【操縦安定性・加速性能編】
質の高い操舵フィール
リーフe+は車体剛性を高めた効果で、ねじれ剛性が+8%アップしているそうだ。そうした恩恵は高速道路で如実に感じることができた。
市街地の都市高速料金所から本線に合流する際には、短い加速レーンでスッと加速し流れに乗って車線変更をしなければならないシチュエーションに遭遇することがあるが、リーフe+ならその点安心だ。アクセルをひと踏みすると、車体はグイッと前に押し出され、アッという間に目標の車速に到達する。さらにハンドルを切りこむと、素直に姿勢を変えて車線変更は完了。無駄に揺すられて躍らされることもなく、走りを磨き上げたクルマのように質の高い操舵フィールが得られていた。
車体の姿勢が不安定になりがちなジャンクションでは、ロールが少なく安定した姿勢とともに、タイヤが路面を捉えて走っていく。このあたりは、重量物であるバッテリーをフロアの低い位置に搭載する低重心パッケージの効果といえそうだ。
追い越し時の滑らかな加速は従来型リーフとはベツモノだ
それにしても、追い越しをするときの加速といったら、これまでのリーフとはまるで別モノ。最高出力は40kWhの仕様よりも+68馬力向上しているが、加速Gのピークが長く続いて車速を高めていける。モーターの力強さが高速域までずっと続く感覚が新鮮だ。テスラのように瞬間的に圧倒的な力を発散するキャラとは異なるが、リーフ e+は静かで滑らかに、安定した姿勢で高い車速に持ち込んでいける感覚が楽しい。エンジン車とは違う異質な感覚は、初めてEVのハンドルを握るドライバーにとっては、目からウロコが落ちてしまうことだろう。
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