日産 雪上・氷上試乗レポート|リーフやノートe-POWERの電動化パワートレイン、氷上の実力とは!?(2/3)

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ワンペダル走法により、ドライバーはステアリング操作に集中できる

また、話題のワンペダル走法だが、ノートe-POWERはすでに2017年に体感済み。それよりも減速Gの高い新型リーフはさすがにアクセルOFF時に挙動を乱すか……と思いきや、全く問題なし。

むしろ、減速時に積極的に前荷重を利用してタイヤの接地性を上げる効果もある上に、繊細なブレーキコントロール同等の制御をしてくれる。つまり、ドライバーはステアリング操作に集中できるため、結果として安心感が全然違うのだ。

しかし、今回のようなツルツルの氷上路面の上では、ワンペダルの減速Gでスタッドレスタイヤの縦方向のグリップを使い切ってしまうため、そこから「更にブレーキ!!」と言う状況だとヒヤッとすることもあった。つまり、タイヤの絶対的なグリップは変わらないので無理は禁物……である。

更に言うと、ワンペダルにより運転は楽になっているのは間違いないが、低μ路ではブレーキペダルからのフィードバックも路面を知る大事な要素。特にリーフはエンジン音が一切しないので、タイヤが雪上/氷上で路面に食ついている音がよく聞こえる。EVならではの「路面との対話」をする上では、ワンペダルON/OFFを上手に使い分けてほしいと感じた。

エクストレイルにもe-POWERを搭載してほしい!!

電動化モデルと低μ路の相性の良さを知る一方で、日産の様々なAWDシステムの実力も忘れてはいけない。昨今、様々なメーカーが自慢のシステムをアピールしているが、日産は用途に合わせて様々な引出しを用意する。

エクストレイルに搭載される「オールモード4×4i」は舵角センサー/ヨーレートセンサー/Gセンサーからの情報を瞬時に分析、ドライバーが思い描くターゲットラインを予測、きめ細かいトルク配分(100:0~50:50)を行なう。もちろん、悪路での走破性を高めるために前後50:50に固定するLOCKモードも備えられているのは嬉しいポイントだ。

その走りは奇を狙わず全ての操作に対して自然で、低μ路であっても安心感が非常に高い。

つまり、見た目に見合った走りだ。もちろん、普通に走らせれば非常に安定志向のハンドリングだが、ドライバーがアクションを起こすとテールを振り回して楽しむことも可能。そんな引出しをシッカリ残している日産が好きだ(笑)。ただ、エンジン/トランスミッション共にレスポンスが悪いのが残念……。できれば、エクストレイルにもe-POWERを搭載してほしい!!

じゃじゃ馬的存在のジューク16GT FOUR&ジュークニスモ

ジュークにはエクストレイルの「オールモード4×4-i」に加えてリアデフに「トルクベクタリング機能」がプラス。トルク配分を前後(100:0~50:50)だけでなく後輪左右(100:0~0:100)もコントロールする。

実は“曲がるAWD”と言う意味では日産のAWDシステムの中ではピカイチで、トルクベクタリング機能を活かす「4WD-Vモード」は曲がるためのキッカケや姿勢作りが楽。ステアリングを切るとノーズが面白いように入り、アクセルONで4輪で曲がる感覚。そう、氷上ではラリーカーのような姿勢を簡単に作ることも可能だ。

ただ、こちらも悩みはパワートレインで、1.6L直噴ターボは非常にパワフルだが最近にしては珍しいドッカンターボとCVTの組み合わせは、氷上ではアクセルコントロールがやや難しい。そういう意味ではじゃじゃ馬的なのだが、オールラウンダーなエクストレイルがあるから可能なのだろう。これはこれでアリだと思う。

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

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