懐かしの日産 180SXからド迫力のファイアーバードまで幅広い展示ラインアップ【オートモビルカウンシル 2018】

【日本&アメリカ車編】日本車もいっぱい!アメリカ車の展示も増加傾向

オートモビルカウンシル2018では、国内外メーカーのほかヘリテージカーの輸入・販売・整備を得意とする32のガレージ、専門店、クラブが出展。合計約100台が会場を美しく染め上げた。

その中から今回は日本車とアメリカ車の中から気になったクルマをピックしたい。

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アラフォー、アラフィフ世代は皆足を止める!? 懐かしの日産 180SX見参!

オートモビルカウンシル2018への協賛を行っているカーセンサー(リクルート)は、ブースの一角で現在発売中の雑誌版カーセンサーの表紙イラストを再現した。

平成初期に大量に生まれた魅力あふれるクルマたちを改めて見直した特集乗っとけ!平成名車に合わせて、表紙イラストも1990年代初期の六本木交差点を曲がる日産 180SXが描かれている。

そこでカーセンサーでは、中古車検索サイト/雑誌カーセンサーの強みを生かし、表紙絵から飛び出したそのものの仕様となる180SXを探して展示した。クルマが好きなアラフォー、アラフィフ世代なら「乗っていた」「友人が持っていた」など、何かしらで関わったことがある確率が高いS13型シルビア/180SXだけに、来場者の多くが足を止めてしみじみと見入る姿を多く見かけた。

また、同ブースでは、走行距離が数千キロ台という奇跡のコンディションを保つスバル SVXの展示も行っていて、こちらも注目を集めていた。

希少車や手が届かない高価格のヘリテージカーだけでなく、私たちにとって身近で思い出深いクルマたちも全てヘリテージカーである。カーセンサーにはそんな「あの頃欲しかったクルマたち」が手の届く価格で多数掲載されている。欲しい、もしくは好きなヘリテージカーは人それぞれなのだ。カーセンサーのブースはオートモビルカウンシルの新しい可能性を感じさせてくれた。

レアの極み!左ハンドルの初代クラウン

三重県で国内外のヘリテージカーを多数取り揃えるヴィンテージ宮田自動車は、今年も一挙6台の国産車を並べた。小さくて可愛らしいスバル360を勇ましく仕立てた360 ヤングSS(1969年)、名車の中の名車である日産 スカイラインGT-R(KPGC10型/1971年)など、日本を代表するヘリテージカーが集められており、その中には日本車の水準を大きく引き上げたトヨタ 初代クラウンの姿もあった。

でもコレ、よく見ると左ハンドル!いわゆるクラウン RSL(1958年)と呼ばれるモデルで、北米に643台のみ輸出されたうちの一台だ。世界現存6台、国内では2台のみ(うち1台はトヨタ博物館に収蔵)とのことで歴史的価値も抜群に高い。

カッコイイ!ディーラーがレストアを手がけた初代チェイサー

ネッツトヨタ富山が展示したトヨタ 初代チェイサー(MX41型/1978年)に足が止まる来場者も多かった。同社ではレストアチームを擁しこれまでもパブリカなどをレストアしてきたが、トヨタオート店時代から数えてネッツトヨタ富山が1968年の創立以来50周年を迎えるにあたり、その記念レストアに初代チェイサーを選んだ。

チェイサーは3代目マークIIの兄弟車として1977年に登場。「対スカイライン」用の戦略車種の役目もあった。扱いはトヨタオート店だったので、その後を継いだネッツ店がレストアするのはとても理にかなっているし、旧車ファンも納得のポイントだ。

美しくレストアされた2ドアハードトップのボディには車体のセンターをズドンと通る白いストライプと後付けの“バーフェン”、ゼッケンサークル&ゼッケン、そして前後にはスポイラーが与えられ、車高も少しダウン。レーシーなイメージになっている。「いじりすぎていない」ところがポイントで、旧車らしさをしっかり残しつつツボを押さえたモディファイは好感が持てるセンスだ。

主催社展示の国産車はコルトギャランをはじめとした興味深いラインナップ

オートモビルカウンシルの楽しみの一つに「主催者展示」がある。今年は三菱 コルトギャラン、ダイハツ コンパーノ スパイダー、いすゞ ベレット1500オートマチック、日野 コンテッサ 1300クーペという1960~70年代を代表する日本の名車が並べられていた。

コンパーノスパイダーもベースはコンパーノセダンで、コンテッサクーペにも元来セダンが存在したため、この4台ともに日本の高度成長期を支えたセダンたちが揃ったことになる。しかも出展の国内5メーカーのモデルではない車種が集められていたことは注目したい。

レプリカではなくシェルビー公認のお墨付きというコブラにドキドキ

ヘリテージカーは欧州車だけにあらず!大排気量エンジンと迫力あるスタイルから人気が高いアメリカ車にも数多くのヘリテージカーがある。オートモビルカウンシルでは欧州車、国産車の展示が多い傾向にあったが、少しずつアメリカ車を扱うショップの出展も増えてきた。

アメリカ車の輸入販売、車検、メインテナンスを行う埼玉県川越市のBUZZ FACTORYは、なんと2018年型(新車!)のシェルビーコブラレプリカ「Superperformance MK III」を2台展示した。厳密にはこれはレプリカではなく、シェルビーからボディの形状から意匠までそっくり使用していいという許可を得て作られるシェルビー コブラ ライセンスドモデルだ。つまり2018年に製造されるコブラと言っても良い。

しかもただ昔ながらの製品を作るのではなく、衝突実験もクリアした「現代のクルマ」に仕上がっているのも嬉しいところ。エンジンは302ci(キュービックインチ)=約5000ccと427ci=約7000ccが選べ、会場には両方が持ち込まれていた。

アメリカ車かくあるべき!? 大迫力のファイアーバード トランザム

今年初出展となる東京都目黒区のWANNA DRIVE。欧州車がメインのショップで、オートモビルカウンシルには英国車での出展予定だったが急遽ポンティアック ファイアバード トランザム(1973年)が披露されることになったという。

真っ赤なボディが美しく光るこのファイアーバード、アメリカ車の展示が少ないということを差し引いても会場ではとても目立っていた。日本人の根源にはアメリカに対する憧れが少なからずあるはずで、国産車に比べるとエンジン・車体ともに規格外に大きい1960~70年代のアメリカ車を見ると(いい意味で)平伏してしまうのではないだろうか。単純に「すごいな」と思わせる迫力に満ち満ちているからだ。

このファイアーバード トランザムも全長5mに達しそうな低く大きな車体、ボンネットから生えたエアスクープ&ボンネットに描かれた巨大なファイアーバード、455ci(=約7500cc)のV8 OHVユニットなど「アメリカ車らしさ」に溢れていて大いに魅力的だった。

[レポート:遠藤イヅル/Photo:和田清志]

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中古価格:
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新車価格:
555.3万円693万円
中古価格:
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遠藤 イヅル
筆者遠藤 イヅル

1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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