J.D. パワー 2022年日本自動車セールス顧客満足度調査(SM)


ラグジュアリーブランドではレクサス、マスマーケット国産ブランドでは日産が第 1 位


CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関である株式会社J.D. パワー ジャパン(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本浩二、略称:J.D. パワー)は、今年で21回目の実施となる、 J.D. パワー 202 2 日本自動車セールス 顧客 満足度(Japan Sales Satisfaction Index、略称SSI) 調査(SM)の調査結果を発表した。

2022年のスコアの概要は下記の通り: 

総合満足度の業界平均スコアは733ポイント(1,000ポイント満点)で、前年比+4ポイント。
ファクター別の業界平均スコアでは、「店舗施設・サポート」が738ポイント、「商談」が733ポイント、「契約手続き」が737ポイント、「納車」が726ポイントとなった。
セグメント別の総合満足度スコアは、ラグジュアリーブランド平均が785ポイント、マスマーケット国産ブランド平均が730ポイントとなった。


2022年調査の主なポイントは下記の通り:

長納期化の 影響 はマスマーケット国産ブランドにおいて顕著
 国内の新車販売市場は、新型コロナウイルスの感染拡大に端を発した半導体などの部品不足、さらには一部の車種での海外での需要増加などの要因を受け、納期遅れや受注停止といった影響が出ている。
 このような市場環境の中、正規ディーラーで1年以内に新車購入した顧客の納期に対する評価は、ラグジュアリーブランドでは前年と同水準であったのに対し、マスマーケット国産ブランドでは前年から低下した。
「契約してから納車までの期間」が2ヶ月を超えていた割合は、ラグジュアリーブランドでは前年比+7ポイントの38%であったが、マスマーケット国産ブランドでは前年比+16ポイントの42%となっており、長納期化の問題は、マスマーケット国産ブランドでの影響がより大きい。
 また、検討したが購入には至らなかったリジェクターの非購入理由でも、「納車までに時間がかかりそうだった」という回答割合は、ラグジュアリーブランドでは前年からさほど大きな変化はなかったが、マスマーケット国産ブランドでは前年の10%から17%へと増加しており、長納期化による機会損失が見受けられる。

ディーラーによる納車までの活動により顧客満足度は向上
契約完了後から納車までの間に、ディーラーから納車までの進捗状況について連絡が行われた回数は、「0回」が9%、「1回」が36%、「2回以上」は55%となっている。セグメント別では、ラグジュアリーブランド購入者で連絡が複数回行われた割合は64%であり、マスマーケット国産ブランド購入者の55%を上回っている。総合満足度との関係をみると、連絡が複数回行われた場合には平均を上回る評価となっており、連絡の回数が顧客満足度に好影響をもたらしていることがうかがえる。
 さらに、ディーラーの担当者と具体的な納車日時を決めているタイミングは、「1~2週間くらい前」が約6割を占めているが、顧客の「第一希望の日時になった」場合には、総合満足度が平均を大きく上回ることも確認された。「第一希望の日時になった」割合は、ラグジュアリーブランド購入者では51%とマスマーケット国産ブランド購入者の44%を上回っていた。

 コロナ禍から始まった新車の長納期化の問題は、ウクライナ情勢の影響も加わり、当面の間は解消される目途は立っておらず、従来のように数週間以内に納車されるのが当たり前という状態に早急に戻ることは難しい状況と言える。
 長納期が顧客の不満に結びつかないよう、ディーラーにおける契約後の納車までの活動は一層重要になっている。顧客への連絡体制の確立や具体的な納車日時が顧客の希望に適うよう早目に調整を行っていくことなど、納車までの活動を今一度見直し、強化していく必要があるだろう。

J.D. パワー 202 2 年 日本自動車セールス 顧客 満足度調査 総合満足度ランキング

【ラグジュアリーブランド】(対象5ブランド)
第1位: レクサス 8 10 ポイント)
「店舗施設・サポート」「商談」の2ファクターでセグメント中最高評価。
2位: ボルボ 80 7 ポイント)
3 位: B MW 7 96 ポイント)



【マスマーケット国産ブランド】(対象8ブランド)
第1位: 日産 7 43 ポイント)
「店舗施設・サポート」「納車」の2ファクターでセグメント中最高評価。
位: ホンダ (7 3 8 ポイント )
位: トヨタ (73 6 ポイント )


J.D. パワー 202 2 日本自動車セールス 顧客 満足度調査(SM) 概要
年に一回、新車購入後2~13ヶ月が経過した国産および輸入車ブランドの乗用車保有者を対象に、乗用車を新車
で購入した際の販売店の対応に関する満足度を聴取し明らかにする調査。今年で21回目の実施となる。
■実施期間:2022年5月~6月 
■調査方法:インターネット
■調査対象:メーカー正規ディーラーから新車購入後、2~13ヶ月経過したユーザー(18歳以上)
■調査回答者数:7,190人

総合的な顧客満足度に影響を与えるファクターを設定し、各ファクターの詳細評価項目に関するユーザーの評価
を基に1,000ポイント満点で総合満足度スコアを算出。顧客満足度を構成するファクターは、総合満足度に対する
影響度が大きい順に「納車」(26%)、「店舗施設・サポート」(26%)、「商談」(26%)、「契約手続き」(21%)とな
っている(カッコ内は影響度)。

*J.D. パワーが調査結果を公表する全ての調査は、J.D. パワーが第三者機関として自主企画し実施したものです。
【ご注意】本紙は報道用資料です。弊社の許可なく本資料に掲載されている情報や結果を広告や販促活動に転用する
とを禁じます

J.D. パワーについて:
J.D. パワー(本社:米国ミシガン州トロイ)は消費者のインサイト、アドバイザリーサービス、データ分析における国際的なマーケティングリサーチカンパニーです。50年以上にわたり、ビッグデータやAI、アルゴリズムモデリング機能を駆使し、消費者行動を捉え、世界を牽引する企業に、ブランドや製品との顧客の相互作用に関する鋭い業界インテリジェンスを提供するパイオニアです。

J.D. パワーでは、本調査以外にも、毎年複数の自動車関連調査の結果をリリースとして発表しています。


企業プレスリリース詳細へ

プレスリリース提供:PR TIMES

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる