トヨタ ルーミーに待った! スズキ 新型ソリオ&バンディットのティザー画像を公開

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MOTAでもその登場を予想していたスズキ 新型ソリオ/ソリオバンディットのティザー画像がついに公開された。現在は後発組であるダイハツ タントやトヨタ ルーミーに押され気味だが、コンパクトトールワゴンの元祖として新型ソリオはどんな姿で登場するのだろうか。一部明らかになった新型ソリオのティザー画像を確認しつつ、従来モデルのソリオについて振り返ってみよう。

目次[開く][閉じる]
  1. スズキ 新型ソリオのティザー画像を公開
  2. 新たなジャンルと価値観を創出したソリオ
  3. マイチェンしたトール3兄弟との戦いで市場の盛り上がりに期待

スズキ 新型ソリオのティザー画像を公開

2020年11月12日、スズキは公式サイトにて新型ソリオ/ソリオバンディットのティザー画像を公開。ノーマル仕様とヤンチャ仕様のバンディット、2種類のフロントマスクと共にまもなく登場することを予告した。

ティザー画像を確認すると、ソリオはメッキ加飾が施された薄型グリルやコーナーガーニッシュを備え、お洒落でエレガントな顔つき。対してバンディットは立体感のあるバンパーと上下2段に分割されたヘッドライトにより、スポーティな印象に仕上がっている。

予防安全装備やインテリアも向上

フロントガラスには2つのカメラらしき存在も確認でき、従来型にも備えられた全車速対応のACC(アダプティブクルーズコントロール)をはじめ、予防安全装備の機能強化が図られるのは確実だ。また、公開されたティザーサイトでは明らかになっていないものの、大型モニターの採用を中心にインテリアの質感も高められる模様で、今後の続報に期待したい。

新たなジャンルと価値観を創出したソリオ

新型ソリオの価格や詳細情報を早く知りたいところだが、その前に従来型ソリオを振り返っておこう。

スズキ ソリオの特徴は、全長3710mm、全幅1625mmと軽自動車よりも大きくミニバンよりもコンパクトという絶妙なサイズ感にある。現行型スイフト(全長3845mm/全幅1695mm)よりもやや小さく抑えて取り回しの良さを確保しつつ、1745mmという高めな全高によって圧迫感のない室内空間も実現。軽自動車からのアップサイザーだけでなく、ミニバンからのダウンサイザーも取り込み、コンパクトトールワゴンという新たなジャンルと価値観を創出した。

大きさ・価格・使い勝手がちょうどいい

2015年にデビューし2代目となる従来型は、価格を約147~約221万円に抑え、車ばかりにお金を掛けていられない若い世代や、夫婦二人での移動がメインとなる熟年層を中心に人気がある。また、スライドドアやウォークスルーといった使い勝手に優れたパッケージングにより、お母さんが乗る家族のセカンドカーとして、さらに、ちょっとヤンチャなバンディットはオシャレに敏感な若者にと、老若男女問わず幅広い支持を獲得した。

走りの良さも人気の秘密

ワゴンRをベースにしていた初代に対し、2代目はスペーシアの先祖に当たるスーパーハイト系ワゴンのパレットに変更。さらにエンジンやトランスミッションは走りに定評のある2代目スイフトをベースに開発され、背が高い見た目とは裏腹に、走りの質感を評価する声も多い。

マイチェンしたトール3兄弟との戦いで市場の盛り上がりに期待

ソリオの直接的なライバルとなるのが、ダイハツ トールを長男にトヨタ ルーミー、スバル ジャスティと続くトール3兄弟だ。ソリオの二番煎じと揶揄されることもあるトール3兄弟だが、10月の販売台数ランキング(自販連調べ)ではトヨタ ルーミーが1万1487台を販売し3位入るなど、9月15日のマイナーチェンジ後はさらに好調な売れ行きとなっている。

対してソリオは2551台を販売し25位、27位のトール(2206台)は抑えているものの、対トール兄弟全体として見れば1万台以上の差をつけられてしまっている。だが、そこはコンパクトトールワゴンの元祖として、是非とも意地を見せてほしいところだ。そして、新型ソリオの登場で、コンパクトトールワゴンがさらに盛り上がることに期待したい。

スズキ/ソリオ
スズキ ソリオカタログを見る
新車価格:
164.8万円231.8万円
中古価格:
22.7万円312.2万円

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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