VWからバギーがEVとなって復活!?|ジュネーブ国際モーターショー2019
フォルクスワーゲンがジュネーブで4モデルを世界初公開
フォルクスワーゲンは、2019年3月7日~同年3月17日、スイス(ジュネーブ)で開催される第89回ジュネーブ国際モーターショーで4モデルを世界初公開する。これら4モデルのハイライトはe-モビリティとパフォーマンスという2つの側面に焦点を当てている。
この記事では、世界初公開される4モデルのうち1台を紹介する。
VWから“デューンバギー”が復活
バギーが、長い時間を経て「ID. BUGGY」として現代に蘇った。このクルマは、1960年代に米国のカリフォルニアで流行した“デューンバギー”のコンセプトを受け継いでいる。
純粋なデザインをまとったこのコンセプトカーは、カリフォルニアで生まれたアイコンモデルで、“デューンバギー”を現代風に釈したクルマだ。
またクールな外観、オープンエア、ゼロエミッションを特徴としており、海岸や街中を走ることができるハイテクモデル。さらに車両の床下に高電圧バッテリーを搭載している。
VW チーフデザイナー クラウス ビショフ氏のコメント
“ID. BUGGY”のデザインは、60 年代のアイコンモデルを、当時のデザインに縛られることなく現代的に解釈したもので、どこから見ても純粋なバギーに仕上がっています。しかし、その内部は完全に設計し直しています。
ID.BUGGYの主な特長
水平対向エンジンから電気モーターへ
ID. BUGGYの基本となるのは、先進的なMEBシャシーだ。車両のフロアには、高電圧バッテリーを搭載。このリチウムイオンバッテリーは最高出力150kW/204PS、最大トルク310Nmの出力を備えたリアの電気モーターに62kWhのエネルギーを供給。航続距離は約250km(WLTP モード)。
また舗装路でフル加速すると、7.2秒で100km/hに達する。最高速度は160km/h。後輪駆動が標準だが、電動プロペラシャフトによる4輪駆動を実現するためフロントアクスルにも電気モーターを設置できる。
ルーフなし、ドアなし
風を感じられるように、固定式のルーフとドアはあえて外した。インテリアには耐水性のある素材を用い、耐久性と必要最小限のデザインを実現。
展示する「ID. BUGGY」コンセプトカーは、2シーターだが、2+2にも変更可能である。
駆動ユニットは、VWが担当、車両の製造は外部メーカーが担当
アルミニウム、スチール、プラスチックを組み合わせて製作した複合ボディは、柔軟な可変性を備えている。モジュラー設計により、ボディ上部はMEBのシャシー部分から取り外すことができる。
またVWは「ID. BUGGY」コンセプトを外部メーカーに開放する。その提案とは、「ID. BUGGY」をベースにして EVによる新しい時代の“デューンバギー”を製作するというもの。これにより、各地域の特性に合わせたデザイン/設計が可能になる。
今後発売する「ID.」モデルの先駆的存在
「ID. BUGGY」は、VWブランド内でMEBを用いて実現できるEVの幅広い可能性を示唆するものでもある。「ID. BUGGY」は、未来のIDファミリーのラインナップに、最低限の装備だけを備えたEVを追加する可能性がある事を証明している。
外装(エクステリア)の特長
タイトなプロポーション
「ID. BUGGY」の外装は、せり上がったボンネット、さらに高い位置にあるリアエンドが車両全体を取り囲んでいる。外装色はマットな“ファーングリーン”色を採用。
さらに、その下のクルマ全体を取り囲む部分は、“グレイテックブルー”色のテクスチャー塗装(模様やパターンで塗装する特殊な塗装方法)を施している。全長は4,063mm、全幅は1,890mm、全高は1,463mmでホイールベースは2,650mm。
個性的なフロントデザイン
フロントボンネットを取り巻くラインは、存在感のあるバンパー上に浮かんでいるように見える。また立体的な造形のLEDヘッドライトには、楕円形のデイタイムランニングライトを装備している。
浮かぶようなシルエット
このシルエットは、サイドシル部分で一旦下がり、再びリアに向かってせり上がっていく。これと平行に配置したサイドシルパネルは、アンダーボディを保護する機能も備えている。最低地上高は240mm。
また補強したフロントウィンドーフレームとタルガバーは、ボディの両側をオープンな構造にしながらも、横転時に乗員を保護する。このクルマに屋根はないが、直射日光や雨よけとしてブラックの防水シートをフロントウィンドーフレームとタルガバーの間に掛けられる。
なお足回りは、18インチのホイールとラフロードタイヤを装着している。(フロント:255/55 BF Goodrich、リア:285/60 BF Goodrich オールテレイン T/A)。
パワフルなリアエンド
リアエンドは、典型的なバギースタイルのように高く、幅広でありながらも力強い印象を与えている。ボディを取り囲むキャラクターラインは、リアまで延びている。フロントのLEDヘッドライト同様、立体的なLEDテールライトも楕円形のデザインを採用。アウターリムは、車体色で塗装した上部と一体化されている。
その効果として下部の約60%が、ブラックのボディ上に浮かんでいるように見える。バッテリーの充電ポートは、照明付きのVWロゴの下にあり、さらにその下には強固なバンパークロスメンバーがある。最下部には、別のアルミニウム製アンダーボディガードがあり、車体を保護する仕組みだ。
内装(インテリア)の特長
耐久性に優れたオープンスペース
「ID. BUGGY」のインテリアの特徴は、扱い易さと素材の耐水性。外装同様、表面は耐久性に優れたデザインになっている。内装を取り巻くすべての要素は、“ファーングリーン”のボディ色を取り入れている。
またシートバック(背もたれ)の上部は、“ファーングリーンアクセント”色でカラーリングしている。インテリアトリムの大部分には、高い強度のソフトタッチペイント“グレイテックブルー”を採用。
この塗装は、海岸での使用にも、突然の雨にも耐えられる。また、運転席と助手席乗員のシートは、一体型。ヘッドレストとシートベルトガイドは、シートバックと一体化している。
デジタル化したコックピット
マルチファンクションステアリングホイールのバーには操作スイッチがあり、これらはタッチ操作(静電容量式)に対応しているが、誤作動防止のため、一定の圧力が必要である。
電話とメディア機能は、照明がある部分で操作する。VWのデザイナーとエンジニアは、操作方法を直感的に理解できるように設計した。
例えば、ステアリングコラム右側の小型ホイールをクリックしてギア(D、N、R)を変更すると、デジタルコックピットにもそのギアの変更が回転アニメーションで表示される仕様だ。
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