人が“不快に感じる臭い”3位「油」2位「タバコ」では1位は・・・!?

車内のタバコやエアコンの臭いが気になったこと、皆さんも一度は経験があると思います。クルマって特に狭くて密閉された空間なので、少しでも嫌な臭いがしてしまうと気になってしまいますよね。

臭いといえば、春にかけては歓迎会や送別会、さらにお花見といった楽しいイベントが目白押しですが、自宅に帰ると洋服や髪の毛に料理や油、タバコの臭いがまとわりついているのを感じてガッカリしたこと、誰でも一度は経験があるのではないでしょうか。

今回、こうした身のまわりの臭いについてニオイ問題のプロ集団、株式会社共生エアテクノ代表「におい刑事(商標登録済)」の松林宏治氏が、いろいろなものにまとわりつく“付着臭”の問題を徹底追跡しました。

最も嫌な“付着臭”は!?

“におい”に関してのアンケート調査を、1,000人を対象として実施しました。

まずは「不快に感じる、付着した“においの種類”」について調査したところ、以下のような結果に。

1位:体臭 68.3%/2位:たばこの煙のにおい 65.6%/3位:油のにおい 39.7%/4位:ニンニクのにおい 36.8%/5位:焼き肉の煙のにおい 32.6%

におい刑事からのワンポイント!

「“におい”には「いいにおい」と「不快なにおい」があります。一般的に「花の香り」などは「いい匂い」と表現され、多くのひとから好まれますが、「体臭」や「たばこの煙のにおい」などは、それ自体が「悪い臭い」として嫌われる要因となるケースや、たとえ「いい匂い」だとしても、匂いが濃すぎると、「スメルハラスメント」や「コスメティックバイオレンス」と呼ばれ人間関係に悪影響を及ぼし、場合によってはトラブルにまで発展するケースもあります。“におい”の問題は、非常にセンシティブな問題であり、とても難しい問題といえます。」

たばこ臭 vs 焼肉臭

では、前述の調査結果で不快に感じる付着臭に挙げられた「たばこの煙のにおい」と、「油やニンニクや焼き肉の煙」など「焼肉系のにおい」では、果たしてどちらのにおいが“不快なにおい”としてしつこく付着し続けるのでしょうか?

この問題に白黒をつけるべく、におい刑事率いる共生エアテクノの臭気判定士4名が、プロ自慢の嗅覚と最新のセンシング機材を用いて“におい”の検証を行いました。

検証試験方法

今回行った調査の方法は、たばこ臭の被験者と焼肉臭の被験者(各2名の被験者を用意、Tシャツ着用1名、セーター着用1名)が、それぞれ密閉された個室において喫煙(被験者が15分間に2本ずつの喫煙)と、焼肉調理(牛肉と野菜をホットプレートで調理)を行った条件下で30分過ごしたのち、その後30分経過毎に着用した衣類の付着臭について、臭気判定士の嗅覚(官能調査)とにおい測定機(測定調査)によって判定、測定を行いました。

そして、臭気強度・付着力ともにキツイのは「たばこ臭×セーター」においがわからなくなるまでには4時間以上必要という結果に!

官能調査では、においの種類や付着させる素材を問わず付着臭は時間経過に伴って減少する傾向がみられます。

さらに条件別評価では、セーターを着用した被験者の喫煙が最も強い臭気強度「4.5」を記録、2時間経過後にもにおいの種類が感知できるレベルの付着臭が確認されました。

焼肉臭は衣服素材での差異が少なく、臭気強度についても平均して たばこ臭>焼肉臭 となっています。

今回の官能調査は120分後までの実施でしたが、「何のにおいかわからない」レベルまで臭気強度が下がるまでには、たばこ臭で「4時間以上」、焼肉臭で「3時間以上」を要すると推測されます。

におい刑事からのワンポイント!たばこや油が付着しやすい理由は

「そもそも“におい”は、「におい分子が大きく、揮発性が低い」ほど、においの残留時間が長くなる傾向にあります。そうしたにおい分子が「付着しやすい条件」と重なることで、においの付着が発生します。においが付着する条件とは、空気中を漂うにおい物質が着地しやすい条件ということになります。

たとえば衣服や髪の毛やカーペットや壁紙の繊維などは、におい物質を吸着させやすい条件といえます。さらに今回の実験で強く付着臭があらわれた“たばこ”の煙にはタール成分(油性液状の複合成分)などが含まれており、その粘着成分がにおい物質を長時間留まらせることで、におい分子が揮発せず、衣服や髪の毛などに付着し続け、においが残り続けたものと思われます」

大切な愛車が臭っていないか、今一度ご確認を

車を所有されている人は、自分以外の人が同乗したとき、その人が意外と臭いにも反応していること、気にかけていますか?

車内という密閉された空間である程度の時間を過ごすわけですから、強烈な臭いが立ち込めているとそれはまさに拷問的感覚。素敵なドライブも一瞬にしてブルーなドライブになってしまう恐れが!

また、後の下取りのことも考えたら、悪臭が車内に付着しているとそれだけで減点対象に。

愛車との別れはただでさえ哀しいというのに、さらに違う意味で悲しい結末に・・・なんてことにならないよう、普段から臭いには気をつける心構えはとても重要なことと言えるでしょう!

みなさんの愛車の臭いはいかがですか?

共生エアテクノについて

株式会社共生エアテクノは、業務用産業用の消臭・脱臭を専門としてお客様からの「におい110番」にお応えし、2003年10月に創業して以来、ニオイ問題を解決できる消臭脱臭のプロフェッショナル集団として、「深呼吸空間の創造」を企業ミッションとして業務にあたっています。

「深呼吸空間の創造」には地球の未来の空気環境へ貢献していく意味も含まれています。ただ単に脱臭装置を販売するのではなく、例えば「CO2削減×脱臭」というようなご提案をする事です。自社の利潤のみを追求するのではなく、社名の由来にもなっております、人と自然と企業がいつまでも綺麗な空気環境で共生していける社会を実現できるよう、スキルを磨き続けているプロ集団です。

におい刑事 松林宏治氏 プロフィール

大学卒業後、一般企業を経て2003年10月(当時27歳)に、寝たきりであった祖父の病室の「ニオイの記憶」と、大学時代に専攻した「環境経済学」を活かして有限会社共生エアテクノを起業しました。

創業以来、「深呼吸空間の創造」を企業ミッションに掲げ、「ニオイ」に特化した専門企業として様々なお客様に対応し、現在では毎月100件を超えるお問い合わせをいただいています。大きな工場の臭気対策から日常に潜む身近なニオイのトラブルまで対応いたしますが、特に産業工場を得意としており、さらには臭気判定士・シックハウス診断士といった資格も取得しています。一方で自ら「におい刑事」(商標登録済み)というブランディングを確立、テレビや雑誌、講演など幅広く活動する事で、ミッション遂行や臭気判定士の社会的地位向上にも貢献しています。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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