ランボルギーニ、新型「ウラカン GT3」を初披露

ランボルギーニ・ウラカン GT3

ランボルギーニは、サンタアガタ・ボロネーゼの本社で新型「ウラカン GT3」のワールドプレミアを行った。新型ウラカンGT3は、新型「ウラカン LP 620-2 スーパートロフェオ」に次いで、2015年よりランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオのヨーロッパ、アジアおよび北米シリーズでデビューを飾る。

また、スパ・フランコルシャン24時間レースなどヨーロッパ5ヶ所で開催されるブランパン耐久シリーズにも参戦予定。既にインドネシアの著名な石油・ガス関連会社であるプルタミナ(PERTAMINA)が、今後数年にわたりランボルギーニ・スクアドラ・コルセの公式テクニカル・パートナーを務めることが決定している。

なお、新型「ウラカン GT3」のヨーロッパでの価格は工場渡しで369,000ユーロ(税別)としている。

新型ウラカン GT3

ランボルギーニ・ウラカン GT3

新型ウラカン GT3は、アルミニウムカーボンシャーシおよび、完全統合型のFIA対応ロールケージを搭載している。高性能の温水放熱器(フロント)を内蔵し、ギヤボックス(リア)をより適切に配置することを目的にフロントおよびリア部分のサブフレームを調整したことで、空力学面での性能も向上した。車両重量は1239kgで重量配分はフロント42/リア58となり、最終重量はFIA BOPにより設定される。

車体の素材、コンポジット材は空力学的性能と同様、設立者ジャン・パオロ・ダラーラ(Gian Paolo Dallara)自らが直接参加する形でダラーラ・エンジニアリングの協力のもと開発された。空力学的調整を施すことで、可能な限り空気通過率を改善し、さらには路面アスファルトの種類やコンディションを問わず密着性およびトラクションの最大化を実現。可変リアウィング、可変フロントディフューザーおよびルーバーにより、性能もアップ。新たな空力学により、ブレーキシステムの冷却面でも改善が見られている。

同車はカーボンフレーム8862仕様シートを搭載しており、安全面に配慮した設計が特徴。さらにはOMP消火システムや、必要に応じてルーフから医療関係者の応急措置が受けられるよう設計された革新的なルーフハッチを採用している。シートベルトはOMP製、燃料タンクはF3タイプ、ペダルは調整可能である。フロントおよびリアのライトはLEDを採用。新多機能ステアリングホイールは、OMPと併せて再設計された。

ランボルギーニ・ウラカン GT3

また、エンジンには公道車仕様のV型10気筒直噴を採用。エンジンを制御するのは、トラクション制御、ギヤボックスおよびダッシュボードのTFTディスプレイと同様、ボッシュモータースポーツの制御装置。すべての配線およびコネクタはレース仕様の設計となっている。エンジンは、シャーシにしっかりとした台で固定されており、FIAの規制に準じてシーケンシャル6速ギヤボックスおよび3ディスク式レーシングクラッチが付属されている。

ブレーキシステムはFIAの規制に準じ、前部の380 x 34mmのスチール製ディスク(6ポット)および後部の355 x 32mmのスチール製ディスク(4ポット)で構成されており、Bosh ABSを搭載。同システムには12種類の設定があり、トラクション同様ステアリングホイールから直接作動させることが可能。タイヤのサイズは前輪が315/680、後輪が325/705となっており、車両には空気式タイヤのリフティングシステムが搭載されている

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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