インフィニティ、中国初の現地生産モデル「Q50L」をオフライン
インフィニティは、中国湖北省、襄陽にて現地生産を開始し、第1号車のインフィニティ「Q50L」が正式にオフラインしたことを発表した。
「Q50L」は、プレミアムスポーツセダン「Q50」のロングホイールベースモデルで、中国のユーザー向けにデザインした、中国で初となるインフィニティの現地生産モデル。中国での現地生産開始は、インフィニティにとって、中国のプレミアムカー市場におけるメーンストリームへとブランドを発展させる重要なマイルストーンとなるものである。
東風インフィニティの総経理であるダニエル キチャート氏は「本日、中国におけるインフィニティは大きく前進いたしました。私たちは引き続き、中国における更なる事業拡大と、インフィニティを真のグローバルプレミアムブランドへと発展させるべく取り組んでいきます。同ブランドの現地生産は、中国市場に対する、私たちの長期に亘るコミットメントの表明です。インフィニティのグローバル品質基準と、プレミアムブランドとして培ってきた経験を、中国のお客さまにより身近に感じていただけるよう提供していきます。」と述べている。
日本、アメリカに続く、3番目のグローバル生産拠点が誕生
東風日産の襄陽工場におけるインフィニティブランドの現地生産開始によって、中国は、日本、アメリカに続く、同ブランドにとって3番目のグローバル生産拠点となる。インフィニティのグローバル成長戦略における次の段階として、グローバル生産拠点の拡大とともに、同ブランドの商品ラインナップを更に強化していくとしている。また、インフィニティにとって世界で2番目の市場規模を持つハブとして、中国事業の更なる発展と拡大に取り組んでいく。
襄陽工場は、東風汽車公司と日産自動車が共同設立した東風日産の生産工場。同工場は、生産能力を年間25万台に増強しており、そのうちの6万台はインフィニティモデルの生産を担う。襄陽工場は、長年の生産経験に加え、インフィニティブランドの現地生産要件を満たすために、大幅な改良を行ってきた。また、襄陽工場はインフィニティのグローバル生産基準を満たしており、2014年3月には、インフィニティの製造認定を取得している。
輸入標準モデル「Q50」と同じく革新的な先進技術を搭載
インフィニティ「Q50L」は、全長4,852mm、ホイールベース2,898mmと、標準モデルより全長、ホイールベースを延長し、セグメントトップクラスの広いレッグスペースを確保することで、後席にプレミアムな乗り心地を追加。世界初のステアリング技術「ダイレクト・アダプティブ・ステアリング(DAS)」など、輸入標準モデル「Q50」と同じく革新的な先進技術を搭載している。また、2リッターターボエンジンを搭載することで、走行性能と燃費の完璧なバランスを実現した。
インフィニティ「Q50L」に加え、「QX50」ロングホイールベースの生産も、襄陽工場で間もなく開始する予定。両車種は中国市場向けに開発されたもので、中国のユーザーのニーズに合ったインフィニティの商品ラインアップを更に強化していく。
中国のプレミアムカー市場における事業拡大を目指す
中国は、インフィニティにとって最も重要な成長市場の一つである。9月に、中国のプレミアムカー市場における事業拡大を目指し、中国現地のパートナー企業である東風汽車公司と共同で東風インフィニティ汽車有限公司を設立した。
インフィニティブランドは、2018年までに中国での年間販売台数を10万台に引き上げることを目指している。また、その販売台数の半数以上は、現地で生産する車両となる予定である。
2014年第3四半期までの累計販売台数は、対前年比91%増の約20,800台に達し、インフィニティは中国で最も急速に成長しているプレミアムカーブランドとなっている。
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