MAZDA3 ファストバック 1.8リッターディーゼルターボ 実燃費レポート|2リッターガソリンモデルと徹底比較!(2/6)

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MAZDA3 ファストバック ディーゼルターボ 実燃費レポート|市街地編

■MAZDA3 ファストバック 市街地での実燃費:16.5km/L

市街地実燃費カタログ燃費(WLTC市街地モード)

MAZDA3 ファストバック ディーゼルターボ

16.5km/L

15.7km/L

MAZDA3 セダン ガソリン

11.2km/L

12.0km/L

MAZDA3 ファストバック 1.8リッターディーゼルAWDは市街地で16.5km/Lというガソリンエンジンのコンパクトカー並みの良好な燃費を記録した。

しかもこの燃費は、現代のディーゼル車には黒煙の原因となるススを集めるためにDPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)が装着されており、DPFは一定量溜まるとススの除去のため高温になったDPFに軽油を吹いて内部を洗浄する再生が行われるのだが、その再生を含んだものである。

DPFの再生はディーゼル車で走行していればどこかで必ず行われるものなのだが、停止が多い市街地で遭遇すると軽油を吹くだけにその影響は大きく、DPFの再生がなければ市街地でも18km/L程度の燃費を記録したと思われる。その点も含めMAZDA3 ファストバック 1.8リッターディーゼルAWDは素晴らしいと断言できる。

同時に市街地での走行が多いユーザーであれば、総合した走行距離の少なさやDPFの再生による燃費ダウンといったデメリットもあるので、MAZDA3であればディーゼルではなく安価な1.5リッターガソリンを選ぶべきだろう。

市街地編では実用域のドライバビリティ(運転のしやすさ)、アイドリングストップを使った印象を中心にお伝えする。

ドラバビリティは他のマツダ車同様に好印象

まずドライバビリティは、MAZDA3の2リッターガソリンを含めた他のマツダ車と同様に低速トルクが太く、かつアクセル操作に対するレスポンスは自然と非常に運転しやすく、好印象だ。

ただMAZDA3は1.8リッターディーゼル+AWDだと、ファストバックで車重が1470kgに対してエンジンスペックは116馬力+27.5kgmしかないため、実用域でもディーゼル車に期待する力強さは感じられなかった。

不必要なアイドリングストップもなく快適

アイドリングストップは停止後ブレーキペダルを踏み足すとアイドリングストップが始まるというタイプで、一時停止や踏切、止まりそうで止まらない渋滞でも不必要なアイドリングストップが起きず好ましい。

アイドリングストップの再始動のフィーリングは素早く、セルモーターの音も静かで申し分ない。アイドリングストップの頻度、時間に関しては、頻度はほぼ停止のたびだったが、時間に関してはそれほど暑くなかったテスト日の気候でも再始動することが多かった。

またマツダのディーゼル車はアイドリング中の騒音、振動の少なさには定評があるが、MAZDA3の1.8リッターディーゼル+AWDは振動、騒音ともにマツダのディーゼル車としては大きかった。

電動パーキングブレーキということで停止中フットブレーキを保持してくれるブレーキホールドも備わっており、この点も運転による疲労の軽減に役立ってくれた。

市街地走行で気づいたMAZDA3 ファストバック ディーゼルの4つの特徴

そのほか実用性という面で感じたこととしては

・Cピラーの太さに加え、ガラス面積が小さいこともあり、駐車の際などの後方視界は劣悪なので、このためバックモニターは必須だろう。この点に関しては今後の改良は難しいと思うが、バックモニターなしでもある程度の後方視界は確保して欲しいところだ

・後席に関しては乗り降りの際に身長160cmの筆者でも頭を大きく逃がす必要があり、乗降性は最悪なのに加え、リアシートに座っても強い圧迫感がある。そのためMAZDA3を選ぶ際に後方視界やリアシートのプライリティも重視し、スタイルに妥協できるのであれば4ドアセダンの方が無難だろう

・オーディオは4ドアセダン同様に標準のものでも最大音量の80%程度までで聞くのであれば、良質な音を聞かせてくれる

・道路の白線や歩行者を検知するカメラを使って制限速度を表示する機能は一般道で時速110キロなど、表示を信じ切るのも考え物にせよ、微笑ましいというちょっと笑えないような表示ミスをすることがしばしばある

といったことが挙げられる。

>>MAZDA3 ファストバック ディーゼルターボ 実燃費レポート|郊外路編[次ページへ続く]

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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