スバル 新型XV Advance(ハイブリッド) 実燃費レポート|動力性能の向上に主眼を置いたハイブリッドの実力とは!?(1/5)
- 筆者: 小鮒 康一
- カメラマン:小鮒 康一/小林岳夫
スバル 新型XV Advance(ハイブリッド) 実燃費レポート結果まとめ
今回の燃費テストに持ち出したのは、スバルのクロスオーバーSUVであるXV。それも2018年10月に追加された、水平対向4気筒2リッター直噴エンジンにMA1型モーターを組み合わせたe-BOXERを搭載したAdvanceグレードだ。
e-BOXERと聞くと日産のe-POWERを思い浮かべるが、こちらはエンジンで発電しモーターで駆動するシリーズ方式ではなく、モーターがエンジンの出力をアシストするパラレル方式を採用している。
ただ、スバルのe-BOXERは他車の燃費重視のハイブリッドとは異なり、動力性能の向上に主眼を置いたもので、低回転域のトルク感に乏しいエンジン特性を補うためにモーターを使うというものとなっている。
もちろんエンジンへの負荷の高い発進加速をモーターがフォローすることで副産物的に燃費の向上も見込める。しかし、それはあくまでメインの目的ではないということであるならば、果たしてどのくらいの燃費を叩き出せるのか気になるところだ。
>>スバル 新型XV Advance(ハイブリッド) の画像はコチラ
スバル 新型XV Advance(ハイブリッド) 実燃費レポート 目次
起用グレード
今回のテストに使用したXVは、前述したようにAdvanceと呼ばれるグレード。純ガソリンエンジン車は1.6リッターと2リッター、それぞれ2グレードずつの計4グレードが用意されるが、e-BOXER搭載車はAdvance1グレードのみ。装備的には2リッターの上級グレードに匹敵し、実質最上級グレードとなる。
燃費テスト概要
なお、今回の燃費測定は11月14日に行い、天候は晴れだったものの、最高気温は20度に届かない中でのテストとなった。朝10時ごろに青山にあるオートックワン編集部を出発し、高速、郊外路、市街地・街乗りの順で走行し、16時ごろに再びオートックワン編集部へ戻るルートを選択した。燃費の数値は全て車両の燃費計を使用している。
エアコンは24度設定のフルオートで、SI-DRIVEのモードはインテリジェントモード(I)、パドルシフトを使っての変速はせずDレンジのみで走行しクルーズコントロールは未使用としている。
新型XV Advanceの実燃費は16.9km/Lとほぼカタログ値通りの結果
スバル 新型XV Advance の実燃費結果 | ||
---|---|---|
カタログ値 | 実燃費 | |
JC08モード燃費 | 19.2km/L | ー |
WLTCモード燃費 | 15.0km/L | 16.9km/L |
WLTC市街地モード燃費 | 11.5km/L | 14.5km/L |
WLTC郊外路モード燃費 | 15.5km/L | 17.3km/L |
WLTC高速道路モード燃費 | 16.8km/L | 19.1km/L |
結論から言うとトータルで158.9kmを走行し、全行程を走り切ったトータルの燃費数値は16.9km/Lとなった。JC08モードの19.2km/Lは超えられなかったものの、WLTCモードの15.0km/Lはクリアする形となった。この数値を見る限りJC08モード燃費よりもWLTCモード燃費の方が実際の数値に近いということが改めて分かる結果となっている。
またSUVというジャンルに属しているものの、ベースがインプレッサスポーツということもあって、日常的な取り回しは常識的な範囲となっていたことを付け加えておきたい。
それではここからは走行シーンごとの燃費や走りっぷりなどをお伝えしていこう。
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