VW 新型ポロ燃費レポート|スタイル良し、燃費良し、走り良しのドイツ産コンパクトカーが攻めてきた!(4/6)
- 筆者: 永田 恵一
VW 新型ポロ実燃費レポート|高速道路編
VW 新型ポロ 高速道路での実燃費:23.1km/L
| VW 新型ポロ実燃費レポート|高速道路編 | ||
|---|---|---|
| 車種名 | 実燃費 | パワートレイン |
VW ポロ 2018年4月フルモデルチェンジ | 23.1km/L | 1.0Lガソリンターボ/2WD |
スズキ スイフト 2017年3月計測 | 22.5km/L | 1.0Lガソリンターボ/2WD |
トヨタ パッソ 2016年6月計測 | 23.0km/L | 1.0Lガソリン/2WD |
トヨタ アクア 2017年6月計測 | 27.7km/L | 1.5Lハイブリッド/2WD |
高速道路でのポロの実燃費は、23.1km/Lという日本車勢を若干上回る燃費を記録した。重い車重ながら好燃費を記録した理由は、1リッター3気筒ターボ+7速DSGというパワートレーンの効率の高さが功を奏したためだろう。
新型ポロの動力性能は、ターボエンジンの太いトルクによる力強さを「常用域では」感じる。しかし、再三書いた車重の重さに加え、最高出力は95馬力とコンパクトカーとしてはごく普通であるため、アクセルを深く踏んだ際の加速力、瞬発力は1.3リッターエンジンを搭載するホンダ フィットやマツダ デミオと同等、先代ポロの4気筒1.2リッターターボより若干速いといったところで、コンパクトカーの水準レベルだ。
エンジンの音や振動は、3500回転以下であれば音質や振動といった3気筒のデメリットは少なく抑えられ、エンジンをレッドゾーンの6500回転まで回しても振動なく硬質に回り、ドイツ車らしい精度の高さを味わえる。なおトップギア7速での100km/h走行時のエンジン回転数は、コンパクトカーとしては平均的な2200回転だった。
高速道路でACCを使ってみると、5段階から選べる車間距離も適切で先行車に対する加減速も運転が上手な人のようにスムースで完成度は高い。長距離ドライブの際などには疲労軽減、安全性向上に大きな効果を発揮してくれるだろう。
これはオプションになるが、斜め後方を監視し、進路変更の際などの事故防止に絶大な効果があるブラインドスポットディテクションが設定されるも評価できる。その反面で前方の状態を把握するハードウェアがミリ波レーダーのみでカメラの類がないため仕方ないのだが、ハンドル操作のサポートは日本車にも採用例が増えている車線逸脱警報すらないのは不満点として挙げておく。
高速道路の流れに乗るようなペースであれば静粛性が高く、ACCの完成度も納得できるので、ポロは高速道路を流していると全体的にトップクラスの快適性のコンパクトカーと断言できる。
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