待望の1.5Lガソリンエンジンを搭載したチューニングベース車両「デミオ 15MB」[試乗・燃費レポート](3/7)
- 筆者: 永田 恵一
マツダ デミオ 15MB 燃費レポート/高速道路編
まずデミオ 15MBの動力性能ですが、当然というか1.3リッターガソリンの5速MTに比べると約15%の排気量アップは絶大で、普通に乗っていると少ないアクセル開度で流れに乗れるためとても楽であり、アクセルを全開にした時の加速もエンジンパワーと排気量アップによりトルクバンドが広がっているのに加えて6速MTになったこともあり、上位のギアでも加速態勢に入れるので、どんな場面でも速く走ることができます。
私が乗っていた1.5リッターディーゼルの6速MTに比べると車重の関係もあり、常用域の中間加速ではディーゼルが優勢ながら、アクセルを全開にした際の絶対的な加速力は、高回転まで伸びるデミオ 15MBの完勝でしょう。
しかし、性能とは別の「運転する楽しさ」という点では1.3リッターガソリンの5速MTにも捨てがたい面もあります。
どういうことかといえば1.3リッターガソリンの5速MTはパワーが劣ることに加えギアも正確に選ぶ必要があり、それはそれで車のポテンシャルをより引き出している感じがして、このことが運転する1つの楽しさに繋がっています。
エンジン音も前回書いたように「現行ロードスターを彷彿とさせるいい意味の共鳴音も伴った快音」がする1.3リッターガソリンの5速MTに対し、15MBもそういった快音はするのですが15MBが快音を聴かせてくれるのは4,000rpm以上と1.3リッターガソリンの5速MTに比べると快音が聴ける範囲は狭く、気分や雰囲気という意味では1.3リッターガソリンの5速MTの方が盛り上がります。
音質も綺麗な音がする1.3リッターガソリンの5速MTに対し、15MBはトルク感のある太い音という違いがあります。まあこれはモータースポーツベース車である15MBの個性ということで優劣はないと思います。
というのは、モータースポーツベース車、勝負の世界で使われる車は極端なことを言えば「楽しさ」よりも「結果」が求められる訳ですからフィーリングよりも速さが重要となります。
そういった意味では、パワーバンドが広い1.5リッターと6速MTの組み合わせによる速さ、パワーバンドが広ければギアチェンジする回数が減ってタイムに繋がる、ギアチェンジが減ればミスをしてタイムロスをするリスクも減るという好循環に繋がるのも事実で、15MBのキャラクターを考えれば実に正しいものと言えます。
それ以前に、15MBだって十分楽しいエンジン、ミッションなのですから文句はありません。
なお、6速での100km/hのエンジン回転数は1.3リッターガソリンの5速MTの2500rpmに対してタコメーターが小さく確認しにくいのですが、2300rpm程度とギアが6速になったことで若干抑えられていました。
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