【燃費】トヨタ 新型ヴィッツ(2014年マイナーチェンジ)燃費レポート/永田恵一(1/5)
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:オートックワン編集部・永田恵一
1.3リッターの新エンジンを搭載、燃費を向上させた新型ヴィッツ!
3代目となる「トヨタ ヴィッツ」はトヨタ ディーラー網の中でも拠点数が多いネッツ店で販売されることもあり、2010年12月の発売以来堅調な販売実績を残していた。だが、ここ数年は他のコンパクトカーの進化が著しいこともあって売れ行きは下降気味であった。
そういった事情もあり、ヴィッツは4月に大規模なマイナーチェンジが実施された。
今回のマイナーチェンジの内容は「キーンルック」と呼ばれる新しいフロントマスクを与えられたことなどもあるが、最大の目玉となるのは新開発の1.3リッターエンジンを搭載したことだ。
新しい1.3リッターエンジンにおける最大の特徴は、ハイブリッドカーに搭載されるアトキンソンサイクルの採用などにより、燃焼させた燃料を動力に変換出来る度合いを表す熱効率をガソリンエンジンとしては世界トップレベルとなる「38%」とし、燃費を向上させたことだ。
アトキンソンサイクルは熱効率が高い反面でパワーを出しにくいという弱点があり、ハイブリッドカーのようにパワーが出ないことを補う何らかのシステムと組み合わせて使うことが多いのだが、新型ヴィッツに搭載された新エンジンでは最高出力「99ps」、最大トルク「12.3kg・m」と、1.3リッタークラスとしては標準ともいえる動力性能が確保されている。
その他にも燃焼ガスを効率よく排気する4-2-1型のエキゾーストマニホールド、クールドEGR(排出ガス再循環システム)、VVT-iE(電動タイプとなった連続可変バルブタイミング機能)、アイドリングストップも採用され、燃費は従来型のアイドリングストップ付きを3.2km/L上回る「25.0km/L」(JC08モード)という数値をカタログに載せる。
この新エンジンを搭載したヴィッツ(FF)はエコカー減税でも重量税、取得税の免税、翌年度の自動車税の概ね25%軽減が適応となる。
その他にも、今回のマイナーチェンジでは1リッターエンジン搭載車、1.5リッターエンジン搭載車の燃費の向上(アイドリングストップの設定も含む)、ボディ剛性の強化、ショックアブソーバーの改良によるハンドリングと乗り心地の改善なども施されている。
今回の新型ヴィッツ燃費テストでは、新しい1.3リッターエンジン搭載車の中では上級グレードとなる「U」(169万8,545円/燃費・25.0km/L/CVT)を起用。
テストは5月20日(火)の正午頃に出発し、20時ごろに帰京するというスケジュールで実施した。天候は晴れのち曇りで、最高気温は26℃という初夏の陽気であったため、エアコンによる負担はそれなりに大きかった。交通状況は全体的にスムースであった。
なお、新型ヴィッツのアイドリングストップはアイドリングストップ時間を「ノーマル」と「ロング」から選ぶことが出来るのだが、今回は「ノーマル」を選択した。
燃費測定の基本ルール
・燃費の測定は、車両に純正搭載されている車載燃費計を使用
・スピードは流れに乗ったごく一般的なペースで走行
・車両の状態もエアコンは快適に過ごせる温度(オートエアコンなら25度)に設定
・走行モードが選択できる場合にはノーマルモードを選んで走行
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