“最後のランエボ”エンジン出力向上でWRXを超えるか!?「ランエボ ファイナルエディション」(1/2)

  • 筆者: マリオ 高野
  • カメラマン:マリオ高野・三菱自動車工業株式会社
“最後のランエボ”エンジン出力向上でWRXを超えるか!?「ランエボ ファイナルエディション」
三菱 ランサーエボリューション ファイナルエディション 三菱 ランサーエボリューション ファイナルエディション 三菱 ランサーエボリューション ファイナルエディション 三菱 ランサーエボリューション ファイナルエディション 三菱 ランサーエボリューション ファイナルエディション 三菱 ランサーエボリューション ファイナルエディション 三菱 ランサーエボリューション ファイナルエディション 三菱 ランサーエボリューション ファイナルエディション 三菱 ランサーエボリューション ファイナルエディション 三菱 ランサーエボリューション ファイナルエディション 三菱 ランサーエボリューション ファイナルエディション 画像ギャラリーはこちら

真正面から競い合ったランエボとWRX・・・23年間に渡るランエボの歴史に幕が

4月10日より、ランサーエボリューションXの特別仕様車「ランサーエボリューション・ファイナルエディション」の先行予約の受付が開始されました。

三菱 ランサーエボリューションI

ランサーエボリューション(以下ランエボ)といえば、WRC(世界ラリー選手権)のホモロゲーションモデルとして92年に初代モデルが発売されて以来、23年間にわたり世界でもトップクラスの高性能セダンとしてその名を轟かせた名車です。

三菱 ランサーエボリューションVI トミーマキネンエディション

1996~1999年にはトミー・マキネンが4年連続でWRCのドライバーズチャンピオンを獲得!1998年には三菱に初のWRCマニュファクチャラーズチャンピオンをもたらしました!

特にスバル・インプレッサ WRXとは強烈なライバル関係にあり、WRCではもちろん、国内ラリーや市販車でも成績や性能面で互いに一歩も譲ることなくしのぎを削ってきたことは、今も記憶に新しいところです。

90年代の後半から2000年代にかけてはランエボもインプレッサも毎年のようにニューモデルを投入し、その度にライバルよりもサーキットのラップタイムやエンジントルクで上回るなど、熾烈な性能向上合戦が繰り広げられたことが思い出されます。

WRXとランエボは、日本車の歴史上、もっとも激しく長期間にわたって真正面から競い合ったライバル関係にありました。

クルマメディアでは常に両者をガチで比較し「どっちが速い?」「どっちが乗ってて楽しい?」などを検証。オーナーはもちろん、多くのクルマ好きの間で「WRX派」と「エボ派」に分かれて日夜熱い議論を展開したものです。

持ちつ持たれつの間柄、ある意味一心同体であった「ランエボ」と「インプレッサ WRX」

スバル インプレッサWRXとマリオ高野氏

初代インプレッサWRXのオーナーである自分にとって、かつてのランエボは不倶戴天の敵でした。

90年代当時は、道路上でランエボと遭遇すると「敵機発見セリ!」といわんばかりで臨戦態勢をとり、「エボにだけは絶対に負けられない!」と果敢に勝負を挑まずにはいられないほど強烈に意識していたのです。

(バトルの結果は、クルマの性能ではなくドライバーの資質による部分で連戦連敗と相成りましたが……涙)。

バトルにはいたらずとも、信号待ちなどでWRXとランエボが横に並ぶとドライバー同士はメンチを切り合い(ガンを飛ばす)、激しく火花を散らしたものでありますが、それも今や昔の話。

両者ともWRCから撤退し、ラリーアートという看板さえもなくなってしまってからは、ライバル視から仲間意識へ変わりました。

個人的には「戦友」だと思っております。

今では街でランエボを見かけると手を振って挨拶したり、ドライバーに握手を求めたくなるほど親近感を抱いておりますが、かつてのライバルの引退に寂しさを禁じ得ず、ランエボオーナーたちの嘆きや悲しみを思うと言葉もありません。スバリストはWRXというクルマもSTIというブランドも健在であるという恵まれた幸福に感謝しなければならないでしょう。

WRXもランエボも、もしこの世にどちらかしか存在しなかったら、これほどまでに互いの性能が向上することはなく、クルマ好きの記憶に残ることもなかったはずです。WRXとランエボは持ちつ持たれつ、ある意味一心同体といっても過言ではない間柄にあったといえるのではないでしょうか。

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マリオ 高野
筆者マリオ 高野

1973年大阪生まれ。免許取得後にクルマの楽しさに目覚め、ヴィヴィオとインプレッサWRXを立て続けに新車で購入。弱冠ハタチでクルマローン地獄に陥るも、クルマへの愛情や関心は深まるばかりとなり、ホンダの新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、ダイハツ期間工(アンダーボディ組立て)などを経験。2001年に自動車雑誌の編集部員を目指し上京。新車情報誌やアメ車雑誌の編集部員を経てフリーライターとなる。編集プロダクション「フォッケウルフ」での階級は「二等兵」。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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