三菱 新型eK スペース/eK クロス スペース 新型車徹底解説 Vol.3|グレード選び&オススメグレード・ライバル比較編
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:森山 良雄・MOTA編集部・三菱自動車工業
新型軽スーパーハイトワゴン「三菱 eKスペース/eK X(クロス)スペース」徹底解説の第三弾、最終回は気になるグレード選び&オススメグレード・ライバル比較編をお届けする。レポートは前回同様、国内外のあらゆる新車情報に精通するカーライフジャーナリスト、渡辺 陽一郎氏だ。
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eKスペースとeKクロススペースはどっちが買い!?
eKスペース編[標準モデル]
eKスペース/eKクロススペースを購入する時は、まずどちらのシリーズにするかを決める必要がある。もちろん好みや予算に応じて選べば良いが、機能と価格のバランスでは、標準ボディとなるeKスペースが割安だ。
特に買い得なのはeKスペース G(154万2200円・FF)で、ベーシックなeKスペース M(139万9200円・FF)に、左側スライドドアの電動機能、キーレスオペレーション、後席の空調を向上させるリヤサーキュレーターなど17万円相当の実用装備を加えた。価格上昇は14万3000円だから割安だ。eKスペース Gは、強敵とされるホンダ N-BOX G・Lホンダセンシング(154万3300円)に対抗すべく、装備を充実させて価格は若干安く抑えた。
買い得感高いターボモデルも検討の価値あり
登坂路の多い地域のユーザーは、ターボエンジンを搭載するeKスペース T(163万5700円)も検討したい。
動力性能を左右する最大トルクはノーマルエンジンの1.7倍に増強されるが、WLTCモード燃費は10%しか悪化しない。価格はeKスペース Gに比べて9万3500円高いが、eKスペース Tにはアルミホイールやパドルシフトなど5万円相当の装備も加わるから、ターボの価格換算額は約4万円に収まる。ターボ搭載のeKスペース Tもオススメの買い得グレードだ。
eKクロススペース編[クロスオーバーSUV風モデル]
このようにeKスペースは、ライバルのホンダ N-BOXなどの価格を意識したお買い得な設定となっているが、やはり売れ筋になるのは、フロントマスクをSUV風にデザインしたeKクロススペースのほうだろう。
eKクロススペースのお買い得グレードはeKクロススペース G(177万1000円・FF・ノンターボ)で、標準ボディのeKスペース Gに比べて22万8800円高い。この金額が内外装の加飾やLEDヘッドランプ、アルミホイールなどの対価と考えれば良い。
eKクロススペース Gにはニーエアバッグなどの安心パッケージが標準装着される代わりに、eKスペース Gが標準装着するリヤサーキュレーターなどは後席パッケージ(4万4000円)としてオプションに変更されている。必ずしもeKクロススペースの装備がeKスペースよりも充実するとは限らないから注意したい。
オススメグレード&ライバル比較|日産版「ルークス」(デイズルークス)とも比較検討を
タント、スペーシア、N-BOX…熾烈な戦いを繰り広げるライバル車にも注目
なおeKスペース/eKクロススペースは2020年2月6日に発表されたが、納車可能な発売日は3月19日になる。都内の販売店で聞いたところ、2月中旬に注文した場合、納車されるのは5月中旬だという。
そんな新型eKスペース/eKクロススペースのライバルといえば、やはりホンダ N-BOX、ダイハツ タント、スズキ スペーシアなどだろう。軽スーパーハイトワゴンは、今や軽自動車の中でも販売の5割を占める人気の売れ筋カテゴリーだけに、各社いずれのモデルも力が入った充実の内容となっている。
日産版兄弟車のデビューも間近か
そして姉妹車となる日産 ルークス(従来の車名はデイズルークス)の動向も気になるところだ。共同開発されているのは間違いないが、2020年2月中旬現在日産からの公式な発表はない。
筆者の独自調査によると、2020年2月後半にも正式発表される模様だ。発売はeKスペース/eKクロススペースと同じ3月19日と思われる。ただし日産の幾つかの販売ディーラーで尋ねてみると、2月11日から既に注文を取り始めているようだ。
ちなみに2019年に先行発売されている軽ハイトワゴンの兄弟車、三菱 eKワゴン/eKクロスと日産 デイズ/デイズハイウェイスターを比較した場合、装備やグレード・価格設定に細かな違いがある。軽スーパーハイトワゴンの新型eKスペース/eKクロススペースでも、同様のケースが想定される。
購入を考えているなら、三菱と日産の販売店に出向き、まず兄弟車をそれぞれチェックしてみるのが先決だ。そこから気になるライバル車と比較検討してみるのが良いだろう。
[筆者:渡辺 陽一郎/森山 良雄・MOTA編集部・三菱自動車工業]
>>三菱 新型eK スペース/eK クロス スペース 新型車解説 Vol.1|デザイン&使い勝手・居住性編
>>三菱 新型eK スペース/eK クロス スペース 新型車徹底解説 Vol.2|動力性能&先進安全機能・運転支援技術編
三菱 eKスペース G[FF] / eKクロススペース T[4WD] 主要スペック比較 | ||
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車種名 | eKスペース | eKクロススペース |
グレード名 | 660 G[FF] | 660 T[4WD] |
価格(消費税込み) | 154万円 | 199万円 |
全長×全幅×全高 | 3395mm×1475mm×1780mm | 3395mm×1475mm×1800mm |
ホイールベース | 2495mm | 2495mm |
駆動方式 | FF | 4WD |
車両重量 | 950kg | 1030kg |
乗車定員 | 4名 | 4名 |
エンジン種類 | 直列 3気筒 DOHC | 直列 3気筒 DOHC |
総排気量 | 659cc | 659cc |
エンジン最高出力 | 38kW(52PS)/6400rpm | 47kW(64PS)/5600rpm |
エンジン最大トルク | 60Nm(6.1kg・m)/3600rpm | 100Nm(10.2kg・m)/2400rpm |
トランスミッション | CVT | CVT |
使用燃料 | レギュラー | レギュラー |
燃料消費率(JC08モード燃費) | 27.2km/L | 21.2km/L |
燃料消費率(WLTCモード燃費) | 20.8km/L | 16.4km/L |
燃料消費率(WLTC:市街地/郊外/高速道路モード) | 18.5km/L/22.3km/L/21.0km/L | 15.2km/L/17.2km/L/16.5km/L |
タイヤサイズ | 155/65R14 | 165/55R15 |
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