メルセデス・ベンツの新型ピュアEV「EQC」海外試乗|自動車製造のパイオニアが作るとEVはこうなる!(1/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
満を持して登場したメルセデス・ベンツ初の量産ピュアEV
突如一大ブームとなったフォーミュラEへのメーカー参戦から、アウディ eトロン、ジャガー Iペイスなど市販モデルの相次ぐローンチの例からも明らかなように、白々しいほど急激に電動化へ傾く欧州勢。世界のベンチマークと言われるこのメーカーもいよいよそれに続いた。
メルセデス・ベンツから同社史上初の量産ピュアEV、新型「EQC」が発売される。
日本を含めた全世界販売に先駆け、実に電気自動車比率50%を越えるかというEV国家、ノルウェーの首都オスロにて行われた試乗会に参加が叶った。
「EQ」とは「エレクトリック・インテリジェンス」を意味し、同社の電気自動車ラインナップを表すブランド名となっている。今後Vクラスは“EQV”など、EQ◯、と既存モデル系譜にならったアルファベットが続く。
ユニークなエクステリアとナチュラルなドライビングポジション
独特のつるんとしたエクステリアはなんと、電化製品をイメージしたというのだから面白い。街に置いても存在感抜群だ。
というわけで、EQCはその名前からもお察しの通り、同社のSUVであるGLCとプラットフォームを共通している。だからサイズ感は大体GLCと同じ、と考えて欲しい。全長4,761×全幅1,882×全長1,624(mm・欧州値)で、全長だけはGLC+約100mm。ホイールベースは同じだから前後どちらか、もしくはどちらもが少しずつ長いというディメンションであった。
実際に目にすると、ややルーフが絞られ、クーペライクなシルエットになっている印象だ。しかし、床下にバッテリーセルを敷き詰めているというEVならではの特性を持ちつつも、前席・後席ともにフットボックスの浅さやアップライトな感じは特に抱かなかった。
つまり、ドラポジに関してはGLCと変わりなく、至極ナチュラル。リチウムイオンバッテリーを搭載するEQCのバッテリーエネルギー容量は80kWhで、先出のライバル勢に比べれば頼りないと言えないまでもややサプライズには欠ける数値ではある。
しかし2,425kgという車重とコスト、そしてこの自然なドラポジを考えると、パワーと電費、そして重さのバランス的にこの容量で落とし込んだ、というのが妥当な判断だったのだろう。
>>内臓がその場に置いて行かれるほどの強烈な加速性能[次ページへ続く]
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