【試乗】マツダ 新型アクセラ 鹿児島ロング試乗レポート/飯田裕子(4/5)
- 筆者: 飯田 裕子
- カメラマン:和田清志
新型アクセラハイブリッドに試乗 ~ハイブリッドであることを忘れてしまう走りを秘めている~
続いてハンドルを握ったのは、「新型アクセラハイブリッド(HYBRID-S)」です。ちなみに、ハイブリッドモデルはセダンのみに設定されています。
ご存知の方も多いかもしれませんが、新型アクセラに搭載されているハイブリッドシステムはトヨタ プリウスと同じものです。ただし、エンジンはプリウスの1.8リッターに対し、新型アクセラはマツダ製のスカイアクティブ 2リッターエンジンをモーターと組み合わせています。
ここで驚くのが、エンジンスペックもモータースペックもプリウスと“全く同じ数値”ということです。2リッターエンジンは99ps/142N・m、モーターは82ps/207N・mです。
高速道路での直進性やほどほどの静粛性、そしてお尻に伝わる乗り心地は、前述の15Sハッチバックよりはやや硬めながら走りのしっかり感が伝わってきます。これは、リアシートに座っていたカメラマンW氏も同意見でした。
そして今回の試乗ルートで、最も楽しみにしていた指宿スカイラインでのコーナリングの軽快さも、前述の15S(6MT)とまではいかない代わりに、例えば高速コーナーでは重厚なボディがタイヤによって路面に押し付けられ、スムーズにライントレースしていく様子には上質さすら漂わせます。
一方、再加速時のエンジン音はかなり低く抑えられていますが、わずかに振動があり、全体的には新型アクセラに仕上がりの良さを感じていた私にとってはその振動が気になりました。
また意外なのは、ハイブリッドならではのモーターによる“アシスト感”が薄く、発進&再加速時のトルクが少なめなことです。その代わり、ハイブリッド車でありながら「ハイブリッドであることを忘れる」走りを持っているとも言えるでしょう。
新型アクセラでは、前述のガソリンエンジンモデル、そして後述のディーゼルエンジンモデルと比べ、新型アクセラハイブリッドについては3つのパワートレーンの中で最も「普通」っぽく、言ってしまうと「マツダらしさが薄い」と感じます。正直に言えば、少々物足りなく思えたのです。
とはいえそれは、味の濃い他モデルと比較したからこその印象。アクセラハイブリッド単体で考えれば、ハイブリッド車としては相当に濃く、その意味ではやはりマツダらしいクルマと言えるでしょう。
ちなみにラゲッジスペースは、ハイブリッドモデルがVDA方式で「312リッター」、ガソリンモデルは「419リッター」とバッテリー搭載の関係で少々容量は変わりますが、床下にバッテリーを収納しなかったのはマツダの走りへのこだわりであり、どうしてもマルチリンクサスを採用したかったからだそう。
それでも、ゴルフバッグ2個が収まるくらいならば、その使い勝手は許容範囲と言えるかもしれません。(参考までにハッチバックは2WDが「364リッター」、4WDは「362リッター」です)
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