日本にない日本車/マツダ アテンザディーゼル(3/3)

日本にない日本車/マツダ アテンザディーゼル
マツダ6 5-Turer(マツダ アテンザディーゼル) マツダ6 5-Turer(マツダ アテンザディーゼル) マツダ6 5-Turer(マツダ アテンザディーゼル) マツダ6 5-Turer(マツダ アテンザディーゼル) マツダ6 5-Turer(マツダ アテンザディーゼル) マツダ6 5-Turer(マツダ アテンザディーゼル) マツダ6 5-Turer(マツダ アテンザディーゼル) マツダ6 5-Turer(マツダ アテンザディーゼル) マツダ6 5-Turer(マツダ アテンザディーゼル) マツダ6 5-Turer(マツダ アテンザディーゼル) マツダ6 5-Turer(マツダ アテンザディーゼル) 画像ギャラリーはこちら

日本人が欲しいとマツダに言えば、マツダは「アテンザディーゼル」を日本で売ってくれる?その可能性は?

「難易度1」

※難易度(1~10までの10段階、10が難度の最高値。筆者の個人的判断)

難易度1とは、販売の可能性が極めて高いということ。これは今回試乗した現行車ではない。近年中に登場予定の「次期アテンザ」での「SKYACTIV D」についてだ。

フランクフルトモーターショー2011で発表されたマツダ CX-5

マツダが9月後半、袖ヶ浦レースウエイ(千葉県袖ヶ浦市)で開催した、新型クロスオーバー「CX-5」プロトタイプ試乗会でも、同車欧州仕様(右ハンドル)ディーゼル車が用意されていた。

こうしたことからも、マツダが日本国内へディーゼル乗用車を導入することへの期待が高まる。

だが、日本市場へのディーゼル車導入には「大きな壁」がある。なぜなら、日本人の「ディーゼル車嫌い(のイメージ)」が相当根強いからだ。

これは、石原都政が1999年に開始した「ディーゼル車NO作戦」の影響だ。

東京都環境局のディーゼル車規制は現在でも継続されている。確かに、東京都の大胆な試みによって首都圏の大気は浄化された。大気中の有害物質の数値も下がり、東京上空のスモッグも10年前より確実に薄くなった。

マツダ6 5-Turer(マツダ アテンザディーゼル)

こうした現実的な効果とは裏腹に、ディーゼル車に対するネガティブなイメージが、日本全国に広がってしまった。

筆者が、自動車関連の学会や各種新型車の発表会・試乗会で、日系自動車メーカーの開発者と「ディーゼル車の日本市場への復活の可能性」を話す度、皆一様に「石原都政の影響があまりにも大きい」と嘆く。ディーラーからも、会社の上層部からも「日本では、ディーゼル乗用車を売るのは相当難しい」と言われるのだ。

そうした社会実情に、マツダは真っ向から立ち向かっていくのか?

日産が「エクストレイル・ディーゼル」で開けた小さな穴をめがけて「SKYACTIV D」で突進するのか?

長友佑都選手が「デミオ SKYACTIV」のTVCMで言っているように、同車は「ハイブリッドでもEVでもない」のがマツダらしいエコカー。さらにマツダはトヨタ、ホンダなど日系ライバル社が本格的に手を出さないディーゼル車を「マツダらしいエコカーの活路」と考えているのか?

もしマツダが本気で日本国内ディーゼル市場の再開拓を始めれば、日本の世論は徐々に変わっていくはずだ。「ディーゼル車っていう手も、あるよね」と、「ディーゼル車NO」意識が徐々に変わっていくはずだ。

そして、そうしたマツダの挑戦が現実化すれば、「次期アテンザ SKYACTIV D」が日本で発売されることになるだろう。

マツダらしい「ファン・トゥ・ドライブ」が味わえる、「マツダ6/5-Turer ディーゼル欧州仕様」。その進化系となるであろう「アテンザ SKYACTIV D」の日本導入に大いに期待したい。

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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