[試乗]デビューから丸4年、まだまだ進化が止まらないマツダ 新型 アテンザ(5/5)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:島村栄二・MAZDA
ディーゼルの陰に隠れがちだが・・・2.5リッターガソリン「SKYACTIV-G」にも注目
2.5リッターのガソリンエンジンは、ディーゼルほどの個性はないが運転感覚は良好だ。実用回転域の駆動力を十分に確保して、ガソリンらしい高回転域の吹き上がりを楽しめる。
ガソリンエンジン搭載車の車両重量は、ディーゼルに比べると前輪側を中心に60kgほど軽いから、運転感覚が軽快なことも特徴だ。
2.0リッターモデルは魅力が薄い
ただしガソリンの2.5リッターエンジンを選べるのは上級の「25S・Lパッケージ」のみだ。装備を選びやすい20Sプロアクティブは2リッターになって、動力性能が不足する。
装備の違いを差し引くと、2リッターと2.5リッターエンジンは価格が同じだから(プロアクティブとLパッケージの価格差は、エンジンが異なるガソリン、共通のディーゼルともに49万6800円で等しい)、2リッターは排気量が減る分だけ割高だ。
法人需要が多い車種は排気量が2リッターを超えると売りにくいが、アテンザは個人ユーザーが中心。動力性能が不足気味で車両の性格に合わない2リッターは廃止して、車両重量とのバランスが優れた2.5リッターの選択肢を充実させて欲しい。
なお、マイナーチェンジを経ても装備に変更のないグレードは価格が据え置きとされている。ナチュラルサウンドスムーザーなどが加わった分だけ、改良後は少し買い得になったといえるだろう。
そろそろ気になる、SKYACTIV第1弾「CX-5」の次期モデル
こうなると気になるのはCX-5の動向だが、発売から5年を経過した2017年にフルモデルチェンジを受けると噂されている。となれば直近でCX-5の大幅な改良は行わないかも知れない。
そして2017年の次期CX-5で機能が進化すると、その内容がアテンザやアクセラにも展開されるのだろう。
「いつ買えば良いのか」と思うが、改良後に時間を置かずに買うのが得策だ。最新版として使える時間を少しでも長くしたい。
[レポート:渡辺陽一郎/Photo:島村栄二・MAZDA]
MAZDA ATENZA Sedan XD PROACTIVE[FF] 主要諸元
全長x全幅x全高:4865x1840x1450mm/ホイールベース:2830mm/車両重量:1540kg/乗車定員:5名/エンジン種類:「SKYACTIV-D」直列4気筒 DOHC 16V ターボチャージャー付 直噴ディーゼルエンジン/総排気量:2188cc/最高出力:175ps(129kW)/4500rpm/最大トルク:42.8kgf-m(420N・m)/2000rpm/トランスミッション:SKYACTIV-DRIVE 6速オートマチックトランスミッション/燃料消費率:19.6km/L[JC08モード燃費]/タイヤサイズ:225/55R17 97V/メーカー希望小売価格:3,277,800円[消費税込]
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